やや早歩きだったので、数分で例のセルリアンの場所に到着した。
するとライガーは思い出したかのようにギンギツネに振り返って
ライガー「言っておくが例のセルリアンの場所に来たら私に目を移さないことをオススメする」
と言った。
ギンギツネはどういうことか、と思い
ギンギツネ「見られちゃ困るものがあるの?」
ライガー「ある。私は戦闘態勢だったら目があったやつを無差別に攻撃するつもりでいる」
ライガー「だからあんたはセルリアンに見つからないように命懸けで助けに行くんだな」
ギンギツネ「なんでそんな恐ろしい能力を…」
ギンギツネは恐慌したような声でそういい、苦笑いした。
道中、セルリアンの住処になっていたらしく 嫌悪感を抱きそうなほどのセルリアンがいた。
ギンギツネは完璧にビビっていたが、ライガーは有無を言わさず蹴り飛ばしたり、しつこい様であれば殴り潰していた。
ギンギツネはどっちが化け物なのかと思い、怖さも消し飛んだらしい。
そして、例のセルリアン、(つまり親玉)の元にたどり着いた。
親玉セルリアン「なんや、ワシのメシが向こうからやって来とうやないかッ。」
ライガー「喋れるのかよ…」
ギンギツネ「うぷ… もう無理、見たくない」
ライガーは喋れることに驚愕、ギンギツネは親玉の蛙のような姿で吐き気を催していた。
ライガー「まぁどっちだっていいさ。おいデカブツ、率直に言っておれはお前を捻りに来た」
親玉「あン?このワシを嘗めとったら痛い目見んゾゴルルァ…」
ライガーは冷淡な態度で挑発し、あっさりと親玉は挑発にのった。
ギンギツネはその発言に驚愕し、小声で
ギンギツネ「嘘でしょ!?あの気持ち悪いのを素手でやるの!?」
ライガー「そうじゃあなきゃ何があるってんだ?」
ギンギツネは更に驚愕、今にも鳥肌がたっていた。
ライガーは何がおかしいのか、と思っていた。
ギンギツネ「…これからあなたが行おうとする勇気に私は敬意を評するわ」
ライガー「…………………………?」
ちんぷんかんぷん。彼女にはギンギツネが考えることは理解出来なかった。
そんな考えを置いて、ライガーは親玉セルリアンに先陣切って突っ切って行った。