K-9000
b95448d545
2018/01/27 (土) 13:55:39
ライガーは腕を包帯で隠していた。
実際、獣の様な腕をしているフレンズはたまに見かけるのだが、それを気にするフレンズもいる。
だが、ライガーは獣の様な腕をしていない。
強いて言うなら異形。神や悪魔が存在していると信じている人なら悪魔に憑かれているとも言いそうな腕だ。
ライガーはその事で悩み、泣いていた。
ライガーは包帯を外しこう言った。
ライガー「どうして私はこんなにも他の奴とは違うんだ… 何の因果で私はこんな事になるんだよ…」
私は何者なんだ?私はフレンズになるべきじゃあなかった化け物だったのか?
彼女の頭には四六時中そんな考えが渦巻いていた。
こんな腕を見せたら、確実に向こうから遠ざけられる。
一度セルリアンに食べられてやろう、なんて考えたがその勇気が出ない。
一度でも神がいたら感謝する、なんて考えた自分を殴ってやりたいとライガーは思った。
そんなことをずっと考えていたら、気が付けばセルリアンの大群に出くわした。
もしかしたらここで死ねるだろう、と思ったがやはり死ぬことに恐怖を覚える。
死にたくなんかないのだ。
そこでライガーは思った。思い切りここで暴れてやろうと。
そこで死んだら充分生きた証だ。
ありえないがもし生き残れば、群れを潰す程の力があれば、『その力で何かするべきこと』を探すと。
ライガー「
そう言い終えると、ライガーはセルリアンの群れに飛び込んで行った。
通報 ...