yuta(辰年ver)
kemofure_suki
2023/11/13 (月) 22:01:38
【第十一話】
コヨーテとジョフ、二人のピンチに駆けつけた空を舞う謎の黒い影・・・
太陽の光が逆行になってよく顔が見えないが、その声に二人は確かに聞き覚えがあった。
「その声・・・ウサコ!!」
コヨーテたちとセルリアンの間に降り立つウサギコウモリ。
セルリアン達は突然の乱入に少しうろたえているように見える。
「待たれよ、有象無象の
すると、ウサコの影を追うようにもう一人のフレンズの影。
「ちょ、ちょっと待ってよ~!ウサコ、一人で勝手に飛んでいかないでよ!僕もいるんだから!」
息を切らせながら走って現れたその姿にも二人は見覚えがある。
「こ、こじょお~~~!😭」
「ウサコ、シマリスちゃん・・・よかった、また会えた・・・」
「あれぇ!?コヨちゃんとジョフじゃん!こんなところで何してんの!?てか大丈夫!?!?」
再開の喜びもあったが、その前に二人が負傷して倒れているこの状況への驚きが大きいようだ。
シマリスはすかさず倒れているコヨーテに駆け寄り、肩を貸して抱き起す。
「ちゃま、二人を頼むでちゅよ。ウサコはこの魑魅魍魎どもを地獄の一丁目に送り返してやるってワケ!キキ!」
通報 ...
ロードセル「ーーーーー!!」
タイヤ型セルリアンは先程ジョフに見舞ったトゲを飛ばす攻撃をウサコにも繰り出すが
空をヒラヒラと舞い見事にすべてを躱すウサコ。
「ムダムダ。このウサコ様はお前たちの攻撃を全部見切っているってワケ!」
一方、コヨーテを抱き起して岩場の陰に寄りかからせるシマリス。
「コヨちゃん、大丈夫?足めっちゃケガしてるじゃん!そこらじゅうボロボロだし・・・」
「・・・う・・・コヨ、なんとか生きてる」
目に見えて満身創痍といった感じのコヨーテ。
ケガの具合からするに、早くどこかでしっかり休ませなければいけないだろう。
事は一刻を争うようだ。
「おのれー、ウサコの友達をあんな目にあわせよって、この落とし前きっちりつけさせていただくてワケ!!キキッ!!」
ウサコはセルリアンに向かってキーンと響く声で超音波を発した!
セルリアン達はウサコの超音波に混乱した。
その場をぐるぐる回ったり、ピョンピョンと跳躍したりとおかしな行動を繰り返している。
「今がチャンス!おりゃー!」
シマリスの前歯による重い一撃!セルリアンはパッカーンと弾け飛んだ。
「ジョフもやるでち!うみゃみゃー!」
ジョフの渾身の猫パンチで残り1体となったセルリアンは体制を崩して横倒しになる。
ロードセル「ーーーーー!!!」
「さあ、お祈りの時間でちゅ。お前の罪を数えるんでちゅよ!」
ウサコは少し上昇して勢いをつけると、セルリアンめがけて急降下し
バック宙のようなサマーソルトキックでセルリアンを思いっきり蹴り飛ばす!
パッカーーーーン!!
「か・・・勝った・・・!!」