【第二話】
モーテルの扉を開けて、背負っていたバックパックをベッドに投げる。
窓を開けると生暖かい夜の風とともに、遠くで確かに奇妙な音が鳴っているのが聞こえる。
ズズズズ・・・という地鳴りのような気味の悪い音が夜空をつんざく。
コヨーテはバックパックからノートパソコンを取り出し机に置いた。
前はこのノートPCを使って人の国へ向けていろいろな楽しい配信をしていたが
今はもう人の国に向けて配信をすることはできない。ネットワークシステムが機能していないからだ。
しかしコヨーテはこのノートPCで旅の日記を書くことを日課としていた。
(シマハイさん、ダイアちゃん、フルルにカラカル・・・みんなどこでどうしているだろう?コヨはさみしい。)
日記に今日あったことを書きながらけもvの仲間たちへ思いを馳せるコヨーテ。
ベッドに横たわり、天井を見つめながら深い考えにふけりました。
そしてけもvの仲間たちとの再会を強く思い、決意を新たにしたのです。
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ベッドに横たわったままうつらうつらとしていると、開けたままの窓から
セルリアンたちの音に混じって激しくたたきつけるような音が聞こえてきた。
その音に驚いて目を覚ましたコヨーテは耳を澄ます。
「What sound is this?」
コヨーテはさらに耳を澄ますと、誰かの声がそこに混じって聞こえます。
「この音・・・誰かフレンズがセルリアンと戦っているんだ!大変、助けなくちゃ!」
コヨーテは窓から飛び出し音のする方へ走り向かったのです・・・