けものフレンズ怪談:パフィンちゃんの奇妙なグミ
ジャパリパークの夜、満点の星空の下で、パフィンちゃんは満面の笑みでグミを頬張っていました。
「う〜ん、このコーラ味、最高でぇす!」
パフィンちゃんは、最近グミにハマっていました。色々な種類のグミを試して、お気に入りの味を見つけるのが日課です。
ある日、パフィンちゃんは、見たこともないようなグミを見つけました。それは、真っ赤で、ゼリー状のグミの中に、小さな粒々が混ざっていました。
「なんだろう? 新しい味ですかー?」
好奇心旺盛なパフィンちゃんは、迷わずそのグミを口にしました。
「...…ん? なんか変...?」
最初は、普通のグミと変わらない味だったのですが、次第に、パフィンちゃんは奇妙な感覚に襲われました。
体が熱くなり、頭がクラクラしてきました。そして、視界がぼやけてきたのです。
「...…助けて...…」
パフィンちゃんは、助けを求めようとしましたが、声が出ませんでした。
そして、意識を失ってしまいました。
パフィンちゃんが目を覚ました時、そこは知ってる場所ではありませんでした。真っ暗な洞窟の中に閉じ込められていたのです。
「...…ここはどこ? どうして...?」
パフィンちゃんは、恐怖で震えながら、周囲を見渡しました。
すると、洞窟の奥から、不気味な声が聞こえてきたのです。
「...…ようこそ... パフィンちゃん...」
その声は、まるでパフィンちゃんの心の中を見透かしているようでした。
パフィンちゃんは、恐怖で声も出ませんでした。
「...…グミは美味しかった?...」
その声は、さらに不気味に迫ってきました。
パフィンちゃんは、ようやく思い当たりました。あの奇妙なグミこそが、この異様な状況の犯人だったのです。
「...…助けて...! もうグミは食べません...!」
パフィンちゃんは、必死に助けを叫びました。
しかし、その声は虚しく、洞窟に響き渡るだけでした。
パフィンちゃんは、絶望の淵に立たされました。
その時、突然、洞窟の奥から光が差し込んできました。
そして、その光の中から、見たことのないものが現れたのです。
[それ]は、パフィンちゃんに近づくと、こう言いました。
「...…怖がらなくていい。 私が助けてあげる。」
パフィンちゃんは、半信半疑ながらも、[それ]の手を握りました。
すると、[それ]は、パフィンちゃんを洞窟の外へと連れ出したのです。
パフィンちゃんは、再びジャパリパークに戻ってきました。
あの奇妙なグミの記憶は、今でもパフィンちゃんの心に深く刻まれています。
そして、パフィンちゃんは、二度とグミを口にすることはなかったのです。
その後~
パフィンちゃんは、あの奇妙なグミについて、他のフレンズたちに話しました。
すると、なんと、他にも同じような経験をしたフレンズがいることが判明したのです。
どうやら、あのグミは、セルリアンを元にして作ったものでした。
何者かが、そのグミを使って、フレンズたちを操ろうとしていたのです。
運よく計画は阻止されました。
しかし、あの奇妙なグミがどこから来たのか、そして、誰がそのようなものを作ったのかは、謎のままです。