そしてリサイタル当日・・・
桜の木のもとには大勢のオーディエンスのフレンズ達がガヤガヤと集まっている
「みんなで来たよー!」
「何やるのか聞いてないけど、とりあえず来たわ」
「何が始まるんですか?」
「さあ、知らないぞ」
「た、たまたま暇だっただけだからな!」
集まったフレンズ達にお菓子やお茶を配って回るのに奔走するアルパカ
「はいはい、お茶だゆぉ はい どうぞ!はい どうぞ~」🍵🍵
「アルパカ、こっちにもちょうだい!」
「ハイハイ じゃぱりちっぷすもあるゆぉ みんな食べてにぇ~」
🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
**「さてさて!お集まりの皆様!トキリサイタルの、開幕開幕!なんですけど!」**ドヤァ!!
集まったフレンズ達は静まりかえり、二人はスゥゥっと息を吸い込んだ・・・
「あ~たたかくなってきた~の~♪」
「お~はなが さいた~の~♪」
「トキの色にそっくりね~♪」
「ほんと~に~ そうね~♪」
♪きれいな 花が咲くと
山の上のカフェへ 行きたくなるの
あなたと お茶を飲みたくなるの
肩を並べて 歌を歌いたくなるの♪
♪ため息も お茶に溶けていく程
リクエストにも 応えましょう
秘め事も 風にそよぐ程
甘い眠りにも 落ちましょう♪
♪だってここは ジャパリカフェ
暗い星空も 眩しく見える場所
だってここは ジャパリカフェ
それはあなたの 帰る場所♪
「相変わらずすごい声!でも、なんだか楽しいね!」
「まあ、お茶はうまかったぞ」
「うーん、頭がくらくらしてきましたよ・・・」
「そうか?結構いい歌だったような気が・・・し、しないでもないっ」
「これはもう、まちがいなくリサイタル大成功!なんですけど!」ドヤァ
「確かな手ごたえを感じるわ」
リサイタルは宴もたけなわ・・・その後もフレンズ達は余韻を楽しんだ(?)
リサイタルは無事終了し、それから数日が経った午後の事
トキとショウジョウトキはアルパカのカフェへ向かって飛んでいた
「もう、すっかり暖かくなったのね」
「ふんふふ~んふ~ん♪・・・」
「あっ!!!」
「?どうしたの」
「た、大変!!!」ドヤァ
急いで下へ降りるショウジョウトキと、それを追うトキ
「・・・・」
「お花が、お花が散ってるーーーー!!」😭
木の下で崩れ落ちるショウジョウトキ
一面には以前は咲いていた花びらがたくさん落ちている
「・・・・お花って、なくなってしまうものだから・・・」
「ウエエェェェェェーーーーン!!どうしてぇ!?」😭
「アリャリャ どうしたのぉ?」
アルパカがカフェからお茶を持って出てきた🍵🍵🍵
「アルパカ!お花が!お花がーーーー!!」😭
「アリャマ すっかり散っちゃったにぇ・・・」
「どうして・・・どうしてお花は散ってしまうの?」
「ウーン・・・どうしてだろうにぇ~」
アルパカはお茶をズズっと一口飲んで、一息をつく・・・🍵
「フー・・・ショウジョウトキちゃんが、自分が一番輝いてるナァってときは、どんな時?」
「一番輝いてる時?・・・それは、やっぱり歌ってる時なんですけど!」ドヤァ
「でも、ずーーーっと歌い続けていたら 疲れちゃうでしょお?」
「確かにそうね」
「だからサ 次の歌を歌うためには、ごはんを食べて ぐっすり寝てまた次のお歌に備えなきゃぁ」
「うん・・・グスン」
フワっとこうざんに風が吹き付け、地面に落ちた花びらが少し舞う
「だから お花さんもきっと同じで、次にまた綺麗なお花を咲かせるために少しお休みしてるんじゃないかナァ」
「・・・そういうことなの?」
「まあ わかんないけどニェ~ ウヒ」
ショウジョウトキはズズっと鼻をすすり、すくっと立ち上がった
「・・・そういうことなら、お花が散ってしまうのも仕方がないんですけど!」立ち直りドヤァ!
「トキ!この木が次のお花を咲かせるまでに、新しい曲を練習しておくんですけど!」ドヤァ!
「ウフフ、そうね」
アルパカは飲み切ったお茶のカップをソーサーにカチャっと置いた
「ウェヒヒ 頑張ってにぇ アタシャポカポカして眠くなってきたヨ フアアァ~~」
あくびをしてゴロンと横になったアルパカのおでこに、風で舞った桜の花びらが一つ ヒラリと舞い落ちた
そんなポカポカしたパークの午後のお話・・・
おしまい
みんな歌については微妙にはぐらかしてるの草 (^^)
散った桜のために泣けるショウジョウちやん尊い (つД`)
充電期間を経て来年咲く桜に期待、ですね
感想ありがとうみんみー
正直作詞した部分が一番ハズいです
ほのぼのとしつつもしんみり感でgood
歌づくり大変だったでしょう…☕
正直歌の部分だけ超はずかしいわ
ほっこりと、少し深くもあるいいお話でした
さすアルパカさん👍
ありがとうございます~
歌詞も雰囲気にあっていて好き
最後のアルパカさんのしめが穏やかな雰囲気が出ててぽかぽかします
SSは別にどうってことないけど、歌詞を見られると死ぬほどハズカシイ不思議
素敵なオチもあってほっこりしたお花見でした!