この疾走感・・・ジャンハムはどこかで知っているような、デジャヴのような感覚を覚えていた
そう・・・それはずっと前、まだフレンズになる前かもしれない
そんなころの記憶・・・
ジャンハムの脳裏には、大きなまんまるの中で颯爽と翔ける自分の姿が・・・
なんだか少し上の空のままスクーターのスロットル(車でいう所のアクセルのこと)を捻り、ふらふらと走るジャンハム
「------!」
「おい!避けろ!横から突っ込んでくるぞ!」
「・・・ハッ!」Σ(゚□゚;)
慌ててスロットルをふかし、速度を上げて辛うじてセルリアンの体当たりを回避する
「ぼーっとしてんなよ!次が来るぞ!」
「-------!」
「!!」ブィィン🛵💨💨💨
次の体当たりも上手くかわしたことで、なんとなく勝手をつかんだジャンハム
「・・・・理解した( ̄ー ̄)ニヤリ」
「やるじゃん!その調子だぜ」
ジャンハムは更にスピードを上げてセルリアンを振り払おうとするが、一難去ってまた一難!
「うおおおお!やばい前前!!!崖だよ!止まれ止まれ!!!」
なんという無常!二人の向かう先は崖になっていた!万事休すか!
「・・・・・・・・・・・・いける!!(`・ω・´)フンス」
「いやいや、バッカヤロー!絶対無理だろ!!!」
ブイイイィィィィィィィィィン!!🛵💨💨💨💨💨💨
速度を下げるどころか、むしろ加速してのほうへ崖へ向かうジャンハム!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
膝が地面に当たるほど深く倒しこんだスクーターの車体は地面を削りながら激しく火花を上げてカーブを描く!
「曲がりきれる!」
「おおおおおおおおおおおおおおお落ちるぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーー!!!」
スクーターは本当に崖スレッスレの位置で左に進路を変える
勢いあまって崖の下にボトボトと落ちていくセルリアン達!
「ハアハア・・・無茶苦茶しやがんなオメー!でもやるじゃん!」
だが喜びも束の間、崖エンドをなんとか回避した二人の行く前方に更にセルリアンが先回りしている!
「クソ、やばい!前に回り込まれたぞ!避けろ!」
「よけない!このままつっこむ!」
「エエエエェェェ!?」
ジャンハムがスロットルを目いっぱい回すと、スクーターの前輪は大きく宙に舞い上がりウィリー状態でセルリアンに突っ込む!
🛵💨💨💨💥💥💥パッカアアァァァァーーン!!💨💨💨
「😡どけーーーい!!!」
猛スピードでセルリアンの群れを蹴散らすスクーターから振り落とされそうになりながらもスナドリネコは必死に車体にしがみつく!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーー!!」