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けもがたり '21 【1月号】 / 733

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yuta(辰年ver) 2021/01/17 (日) 22:26:04

タスマニア島 珍獣「ハリモグラ」を捕まえた
タスマニアンキングクラブを捕まえるために、オーストラリアはタスマニア島を訪れた折の話である。 空港から港町を目指す道中、旅程をコーディネートしてくれる日本人ガイドにタスマニアの動物、特に哺乳類について質問を繰り返していた。 彼が言うには、タスマニアではポッサム、ワラビー、ウォンバットなどの有袋類が多く見られるという。 緑豊かなタスマニアの牧場地帯 有袋類も興味深いが、彼らよりもずっと見てみたいと思っている獣がいた。 単孔類。ハリモグラ類とカモノハシのみで構成される「卵生の」哺乳類である。 動物界のイレギュラー。珍獣の中の珍獣。図鑑の中でしか見たことのない生き物。 まあ無理だろうが、機会に恵まれればぜひ野生の個体をこの目で見てみたいものだとぼんやり願っていた。 そんなのどかな道を走っているときに、それは現れた。 「ハリモグラやカモノハシには、そう簡単に遭遇できませんよね?」 出会える可能性はとても低いだろうが、一応尋ねてみる 「いや、カモノハシは簡単じゃないかもしれないけど、ハリモグラはいっぱいいますよ?森や草原が近くにあれば、どこにでも普通にいます。よく道路を歩いてます。」 いや。ウソだろ。さすがに。 「今日も見られるかもしれないですよ。」 いやいやいや。そんなこと言うと期待しちゃうからやめて、もう。 そんなやり取りをしながら牧場地帯を走っていた、まさにその時である。 道端にマスクメロン大の茶色い毛玉が落ちているのに気がついた。 あれ?もしかして? 急いで車を毛玉の元へUターンさせてもらう。 車窓から数メートル先に見えるその毛玉。ある種のキノコのように芝生へ鎮座するそれには、太い棘が疎らに、しかし整然と並んで生えている。栗のイガとハリセンボンが合体したような姿。 謎の物体、としか呼びようのない佇まいである。が、その「謎の物体」の正体を、ずっと昔から僕は知っているのだ。疑いようもなく、それは明らかに、ハリモグラだった。 なんとタイムリーな遭遇。たくさんいるというのはどうやら本当らしい。   ドアを開け放って、弾丸のように飛び出す。
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ハリモグラー!

ハリもぐハーリーって知ってる?

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