[ベルセルクフレンズ]
黒セルリアン討伐から3日後、かばんは図書館で青い色をした不思議なモノを託された
一方、さばんなちほーでは謎の黒いモヤモヤのせいでサバンナシマウマが凶暴化(ベルセルク)してしまう…
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【題名の「ベルセルク」は『凶暴な、荒れ狂った』という意味で使ってます。 よって漫画のベルセルクとの関係は無いです。】
暇潰し程度にあげてます。
更新も不定期です。(二日に一回くらい?)
一話1000字程度なんで読みやすいかと。
話としてはけもフレ1の12話のセルリアン討伐後から分岐してる感じです。
語彙力無いし誤字脱字が多いけれど、暖かい目で見てもらえると嬉しいです。
「とうとうここまで来たみたいだね?
ハハハ、よくもオレの計画を邪魔してくれたねぇ。」
赤い濃霧に包まれた、何処までも続く広い広い空間に、ドス黒の利いた女声が染み響く。
「ようこそ《《ジャパリパーク》》へ。」
その言葉には恐怖や憎しみ、妬みや怒りなどの黒い感情が入り混じっていた。
「先《ま》ずは《《自己紹介》》からだな」
白い毛皮に、野生解放で光る紅く黒みがかった瞳の“最終ボス”は、時折両脇の羽をばたつかせ、ながら浮遊している。
「オレの名前は―」
名乗り出る声と一緒に、その“最終ボス”から大きな緑色の触手が、呆然と佇むかばんに向かって襲いかかる
「かばんちゃん!危ない!」
「あっ…」
サーバルの叫ぶ声が広く真っ赤な空間に響き渡った。
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『た、食べないでくださーい!』
『た、食べないよぅ!』
初めてサーバルと出会ったときの会話が鮮明に思い出された。
風の吹く音、腕に擦れる草、そして、狩りごっこで身体を動かして息切れするサーバルの吐息。
気付いたら回り一面草だらけのサバンナのど真ん中に一人だけ、右も左もわからず、ただ焦っている自分に、手を差し伸べてくれたサーバルとの思い出が、まるで最期に見る走馬灯のようにかばんの脳裏に蘇る。
『ボクはここまで……かな』
かばんはそう、目を閉じながら心の中で呟いた
4/4 カクヨムのにあわせて誤字修正