セルリアン討伐隊記録 新月の壱
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からっ風のような冷たく乾燥した風が平原に吹き荒れていた。季節は初冬。霜が降り始める霜の月。
手が肌寒くなってくるこの頃。冬の動物(フレンズ)たちが活動し始める。もちろん、セルリアンも例外ではない。
セルリアンには大きく分けて4種類が存在するという。
セルリアン春秋型、セルリアン夏型、セルリアン冬型、セルリアンちほー対応型。
そのうち現在は冬型が活発に動き始める。冬型は寒さと乾燥のためか、皮が固く刀などの武器系でなければ貫通しないため、冬に活動しないフレンズが襲われるケースが多い。春、夏、秋に活動するフレンズの多くは別のちほーへ移動させる措置を前からとっていたのだが、ちほー対応型のために被害は後を絶たない。
全季で対応するためにドラゴンやカムイのフレンズが見回りを行いつつ、事情聴取などを行っている。
ヤットタカムイ
「おーいケマコッネカムイ。あっちのほうで目撃情報があるぞ。」
ケマコッネカムイ
「了解。すぐ向かおうか。サロルンカムイ、引き続き見回りを行ってくれ。非常事態があれば私が呼ぶ。」
サロルンカムイ
「了解した!貴族的に見回りをしているからな!!」
セルリアンの目撃情報によると、3²π(m)ぐらいの大きさらしい。
ヤットタカムイ
「早く向かわないと。」
ケマコッネカムイ
「というか、なんだよこの証言!わざわざ計算しないといけないのか?」
ヤットタカムイ
「とりあえず円型のセルリアンだってことだよね。一応円の体積の求め方らしいからとりあえず9πmってことだよね。」
ケマコッネカムイ
「よく計算できるな。走ってんのに。」
ヤットタカムイ
「暗算は得意なのさ。」
この話は続く...
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ここは万年雪が降り続くせつげんちほー。
海谷君
「おーいギンギツネ!!試作品持ってきたからちょっと来てくれ」
ギンギツネ
「はーい。ちょっと待ってねー。」
海谷君は年がら年中雪が降り冬型のセルリアンが増殖し続けるせつげんちほーのためのフレンズ対応の武器を作った。
海谷君
「お久しぶり。今日はあるものを持ってきたんだ。そっちのほうで見かけたとかはないかな?」
ギンギツネ
「そういえば前に、四神のセイリュウさんが来たのよ。セイリュウさん曰はく
『道中雪道歩いてたら5匹見つけたけど。』
って言ってたわね。」
海谷君
「なるほどぉ...。早くあれで対応をしないとな。」
黒弦和喜
「ただいまー。おっ、海谷君だ。何しに来たの?」
海谷君
「ある武器を持ってきたんだ。見てみるかい?」
黒玄和喜
「みるみる!」
キタキツネ
「和喜ぃ~。早くげぇむしようよぉ~。」
ギンギツネ
「ゲームばっかり。早く風呂入りなさい!」
キタキツネ
「えー。」
海谷君
「とりあえずキタキツネ。使い方教えるからこっち来て。」
ギンギツネ
「はーい。」
この話も続く...