当初の目的地であるとしょかんに到着し、かばんがヒトであることが確定します。
ここで博士たちがヒトの特徴を列挙しますが、かばんはピンと来ていません。
(二足歩行、コミュニケーション能力、投擲、学習能力、群れる、長距離移動)
それもそのはず、ここまでにフレンズが(程度の差はあれ)持っていることばかりだからです。
実は、博士たちの言動やかばんにさせようとしている事こそがヒトらしさを示しているのです。
標識を理解する、文字を読む、りょうり(物事の組み立て)、火を作る・扱う、
自称・長であり賢い(霊長)時間を認識(砂時計)、盗む(畑からチョイ)、
目的が1つでなく複数の報酬(モチベ・副賞を付ける)
ウソをつく(ヒト? 何のことやら)、辛いもの(味覚にないもの)を食べる、
文化を持つ(ライブ・アイドル・ギャグ)など・・・
ラストで「美味しいものを食べてこそ」「お代わりを待ってる」と見送る2人ですが、
これも人間らしい(動物はあまり味覚を重視しないし、お代わりできるほど獲物にありつけない)セリフ
なのも深いと思います。
たつき監督は作品として伝えたいことを、
直接的なセリフではなく、流れや演出で説明するのが上手く、
アニメ(映像作品)としてよく出来てるなあ、と改めて感心します。
ワールドでの「生きる意欲を失うと消滅」設定は、
ヒトは絶滅したと聞かされる→ハイライトが消えかける演出、として拾ったのかもしれません。
ハシビロコウに自身がヒトであることを聞かされ、あっさり目標を達成したことによる燃え尽き症候群。
そして自分が最後のヒトかもしれない、という虚無感から「生きる目的」を見失っても不思議ではないからです。
それを両方とも救ったのがサーバルというのがまた、てぇてぇですなぁ・・・
~おまけ~
かばん’sきっちん ハイライト