【制作陣vs視聴者(考察班)】
ユルい性格のキャラとほのぼのストーリーの合間で、不穏な雰囲気を醸していた本作。
ここにきてツチノコが「絶滅」という言葉を発したことで「これは何かある?」「実は奥の深い物語!?」と
視聴者の間で話題になり始めるきっかけとなった4話。
どのアニメにも考察班というものは存在して、
・全体的なストーリーの考察(物語の展開・ラストを予想する)
・シナリオ解析(話の作り方論)←筆者は主にココに属する
・演出に関する考察(映像効果、BGM、声優さんの演技など)
ーなどが感想掲示板・ブログなどで日夜、話題に上っています。
更にマニアックな勢力として映像解析班という方々も居ます。
どれだけ時間を掛けているのか知りませんが、コマ送り・明度調整などを駆使して
スクショ確保に血道を上げているようです。
これらは主に「作画崩壊ネタ」として提供されますが、
アニメーターやイラストレーターの教材にもなっている側面もあります。
Irodoriメンバーも かつて通った道だと思われ、
クリエイターの側になった今、その対象にされることを意識した作りにするというのは、自然の摂理なのかもしれません。
(監督が「ニッチな作品」と自称するのもその辺にあるのでしょう)
なおケムリクサのオーデイオコメンタリーによると
「互いにサプライズとしてネタを仕込む」ことがあるような発言があったようです。
(自主制作時代の思い出話かもしれませんが)
後で完成品を観て、探して、見つけ合って・・・と内輪でも盛り上がっていたかも?
ーと考えると微笑ましいものがあります。
たつき監督は作品に関しては徹底した秘密主義で、商業作品となった「けもフレ」でも
意図を知らせず指示したり、絵(V)コンテにして渡していたようです。
(自分で仕込んだネタのことを忘れるのは、ご愛敬w)
逆に伊佐さんが仕込んだのでは? と筆者が睨んでいるのが「例の顔」
中割りなので気付かなかったと監督は言って(とぼけてる?)いますが、
伊佐さんは、はっきり自分が書いたと証言しています。
果たしてこれはたまたま視聴者に発見されただけの「偶然の産物」なんでしょうか…?
irodoriの良心(?)白水さんは至ってマジメな印象なのですが、
9話サーバルの「海想像図」。その太陽の中に「の」が描かれているという報告が!?
そんな、他にも沢山ある小ネタの一部を紹介・・・
最近はいろんな専門的マニアック知識を持った方がいて、
EDが実存した廃遊園地であることを特定したり、
本編に動物のトリビアがふんだんに取り入れられていることなどを指摘していて、感心することしきりです。
音・声に対してサーバルの耳が真っ先に反応するというモーションはあまりに有名ですが、
他にも見つかっていない細かなネタがあるかもしれないので、
改めて探してみるのも面白いかもしれません。
それにしても、放送から2年以上経った今でも
こうした考察に耐えられる、ネタが発掘される作品は稀有だと思います。