【いかに「たーのしー!」が、1期の代名詞となったのか?】
ガイドブックでのたつき監督のインタビューで、
ヒトの感覚では一見奇異に映る動物の行動(カワウソのロープ遊びやハムスターの回し)も
慣れてきたり、理解が深まると、一周まわって「たのしそー」に見えてくる。
ヒトが動物を飼ったり、動物園に訪れるのは、
その打算も駆け引きも効率もない一心不乱な姿に癒しを求めているのではないか?
それをアニメに取り込みたいと思って作った、
という旨のことを言っています。
この流れは、まんま2話の視聴者の反応に当てはまるのではないでしょうか?
コツメカワウソの「楽しみ方」がそれにあたります。
滑り台、石お手玉という遊びを心底楽しんでいるだけではありません。
バスの運搬作業に一同が疲れ果てている中でさえ「こんな重いモノ初めて持ったよ」と
字面だけならイヤミになりそうな言葉を明るい調子で言っています。
(おそらく音響監督によって何テイクも取ったものと思われます)
その後の好奇心旺盛な言動も含めて、
内容はともあれ「初体験を楽しめる」フレンズとして描かれているのが上手いところです。
ちなみに筆者のお気に入りは、こうざんに向かう さばんなトリオを見送りながら言った
「あそんどくねー」です。 (´・∀・`)っ)) オイ!
コツメの功績(?)は他にもあります。
ジャガーの橋渡し役は労働とみなされています。
確かに最初は困っている子のためにやっていたのでしょう。
義務感というよりは「力(強さ)を持つ者、泳げるフレンズ」としての使命感が
ジャガーを動かしていたと思われます。
しかしここに「サイコーにたのしー&泳げるのに何回も乗っちゃう」コツメが現れます。
必要に迫られて、ではなく楽しむために乗る。
そう。 コツメによって観光という要素が加わったのです。
ジャガーの「ここから見る景色、面白いだろー。 さあ、大きい川に出るよー!」の言い方。
お客さんに対して、じゃんぐるガイドで自分だけが知る意外な一面を紹介する。
→初体験を与えることに「たーのしー」を見出していることが窺えます。
ジャガーもネコ科だけあって、好奇心は人一倍あるのでしょう。
橋作りを手伝ったのも聖獣だ(優しい)からというのもあるでしょうが、
この子も初体験を楽しめるフレンズだから、というのも大きいでしょう。
ちなみに筆者のココスキは、
サーかばの「じーっ」に対する「えぇ…?」と
「だはぁっ!」です。
サーバルが1人でバスを持ち上げてジャンプするシーン。
「そうはならんやろ」「なっとるやろがぃ!」というネタするくらいしかない
ガバ設定になっていますが、伏線はあります。
コツメの「サーバルってジャンプ力ぅあるんでしょー? 持って飛べないのー?」です。
これに対してサーバルは肯定をしませんが、ジャンプして川に飛び込み、流されてしまいます。
ギャグシーンとして流されてしまいがちですが、距離を測っていた可能性があります。
もしくは、かばんがそれを観察して橋を作った可能性はあると思います。
冷奴の域は出ませんが・・・
あそんどくねー はいいですよねw