巨峰・アーリア
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2019/04/28 (日) 20:43:17
翌朝、朝食を済ませたキュルルたちは、新たな場所へ向かう準備をしていた
ポシェットにジャパリまんや新しい色鉛筆、そして腕時計型のラッキービーストをつけ、あとはかばんたちに別れを言うだけとなった
「あなたたちには、迷惑たくさんかけちゃったわね」
「かばんさん、本当にありがとうございました」
「サンドスターのけんきゅう?頑張ってね!あれ?博士と助手は…」
サーバルの背後から、突然声が聞こえる
「「ここなのです」」
「うみゃぁッ!?」
「ビックリしたじゃないの!」
咄嗟の出来事にサーバルは飛び上がり、カラカルは臨戦態勢すら取っていた
「サーバル、お前だけに話しておきたいことがあるのです」
「私に?」
「こっちに来るのです」
コノハとミミはサーバルの両腕を掴んで、引きずるように離れていった
カラカルとキュルルには聞こえない位置で、彼女に耳打ちをしていた
「…あの子、何を聞いてるのかしら?」
「さぁ…」
かばんはカラカルとキュルルの間に入って、こちらも耳打ちするように話した
「なっ、何?」
「カラカル、これからもあの子のこと…よろしくね」
カラカルは広角をクッと上げて笑顔を見せる
「前にも聞いたわよ。安心して!サーバルだろうとこの子だろうと、みーんな私に任せておきなさい!」
「それは頼もしいや」
今度のかばんの表情は、この晴天のように晴れやかだった
「あれ…ねぇあなた、この前はなんか…」
「キュルル!」
「はっ、はい」
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