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けもがたり’19【4月~8月号】 / 1272

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yuta(辰年ver) 2019/05/16 (木) 23:49:10 >> 1237

スチーフンイワサザイ
スチーフンイワサザイ (Xenicus lyalli ) は、夜行性・非飛翔性・昆虫食のスズメ目鳥類でニュージーランド固有のイワサザイ科に属している。恐らくは移入されたネコによって1900年頃絶滅した。 スチーフンイワサザイは『たった一匹の生物(灯台守が持ち込んだティブルスという名のネコ)によって絶滅させられた、知られている限りで唯一の絶滅種』という伝説によって長らく記憶されていた。しかしながらそれは現在では間違いであることがわかっている。そのネコが殺した鳥がこの鳥の最後の個体群の1つだったことは事実だが、さらにいくつかの標本がその後数年にわたって得られており、その頃にはこの島には多数の野猫が住み着いていた。 名称 英名はその生息地の "Stephens Island" に由来する。和名においては、全世界の鳥類に和名を付けた力作であることで有名な山階芳麿の『世界鳥類和名辞典』においてスチーフンイワサザイとされているため、この形での引用がよく見られる。しかし、"Stephens" の実際の発音は [stíːvnz] であり、日本語でもスチーフンという音写は非常に例外的な物であることからスチーブンイワサザイ、スティーブンイワサザイなどのように記述されることが多い。また、これらとは別系統の和名としてハシナガヤブサザイという和名で呼ばれることもある。 種小名lyalli はこの鳥を学者の元に送った灯台守助手のデイヴィッド・ライアル (David Lyall) に献名されたものである。原記載ではこの鳥は、ライアルから多数の標本を入手した剥製師で古美術商のヘンリー・トラヴァース (Henry H. Travers) に献されたTraversia という属名で記載されていたが、現在ではXenicus 属に属すると考えられている。 分類 Xenicus 属の英名はNew Zealand wrenとなっているが、実際には "wren" すなわちミソサザイの仲間ではなく、外見が似ているだけでスズメ目全体の中でも初期に分化した系統であるイワサザイ科に属している。 知られているものが少数(5種程度)しかない非飛翔性スズメ目鳥類の中で、スチーフンイワサザイは最もよく知られたものである。それらは全て島嶼棲で…
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