今更見た浦島太郎レベルの感想
今回は色々と「難しい」回でしたね
今までなかった非常に繊細かつ高度な心の揺れ動がを描写されていて画期的と思いました
フレンズ同士の心のやり取りを見れたのは個人的になかなか嬉しいです
「イエイヌが救われてない」「キュルルは薄情者だ」という考えがあるようですが、本当にそうですか?
だったらカラカルに頼りないと言われてのあの反応や、最後の涙を流した事はないと思います
イエイヌちゃんは「人の側にいる」「人を守る」ということを何よりも自分の目標にしていました。
しかし、過去にあったであろう飼い主との別れを受けて、つらい日々を過ごす中でいつしか「人そのもの」が自分の目標になってしまい、結果いささか強引な手段でキュルルを手に入れようとしたのです。(ヤンデレみたいですね...)
結果、守るはずの人に逆に不快な思いを与えてしまいました。(キュルル自身も、望まずに引きつけられたことを快くは思っていなかったでしょうし、何より混乱していたでしょう)
つまり、目的と手段が入れ替わっていたと考えます。
カラキュルが喧嘩した時点で、何かがおかしいと気付いていたのでしょう。そしてサバカラの姿を見て、過去の自分にシンパシーを感じた。
飛び出していったキュルルに戸惑いながらも、彼女はいろいろな考えが頭の中を巡っていたのだと思います。
そして、自分は敵わなかったビースト相手に奮闘するサバカラの姿を見て、そしてカラカルからの「任せとけ」とも取れる一言を受け取った。
>> 309でも指摘されていますが、ここで「これは本当に自分の望んでいる事ではなかったんだ」という事に気付き、本当の自分を思い出して、はっきりと別れを告げることができたのです。
つまり、彼女は悲しみを受容し大きく成長することができたのです。
もしもキュルルが引き入れていたら、後々かえって重い葛藤を背負うことになったかもわかりません。
なので、自分は決してイエイヌちゃんは見捨てらていないと思います。
最後に、これまた>309被りですが、この話が気に食わない!という人はもう一度見てください。
このお話は、一度だけでは分かりません。