~1話 月の瞳を持つけもの~
博士
「今、パークの夜を賑わしている謎の生命体。
それが『月の瞳を持つけもの』なのです」
タイリク
「・・・」 (¬_¬)
助手
「・・・どうしました? あまり興味がなさそうですね。
『いいネタ頂き』とか言って飛び付きそうなものですが」
タイリク
「いや、そんなことはないよ。
続けてくれたまえ」
博士
「最初に現れたのは半年前ぐらいでしょうか?
夜道を歩いていたドールがセルリアンに襲われ、今にも食べられそうになったところ、
謎の存在に助けられたのです」
助手
「その者は名乗ることもなく、忽然と姿を消しました。
証言によると、姿をはっきり確認できなかったものの、目が月光のように輝いていたそうです」
博士
「それからというもの、イエイヌやアードウルフなどが同じようにセルリアンに襲われ、
そのたびに、月光のような目を持つ何者かに助けられる、という事件が続きました」
助手
「フレンズたちは、いつしか その者を『月の瞳を持つけもの』と呼称し、
噂するようになったのです」
タイリク
「なかなか風流な名前を付けたものだね」
博士
「長としては、そうも言ってられません。
ある者は興味本位で正体を探ろうとし、
一方でハンターたちは捕獲しようとしています」
タイリク
「何故だい? 放っておけばいいじゃないか」
助手
「正体が分からないというのは不気味です。
今はセルリアンからフレンズを守ってくれているようですが、
いつフレンズを襲い出すか分かったものではありませんからね。
こちら側も、各々が勝手に動いてもらっては混乱の元なので、長の権限で緊急招集を掛けたのです」
博士
「丁度いいのです。
タイリクも会合に参加するのです」
助手
「そうですね。 推理作家としての見解を聞かせるのです」
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