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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 487

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らくがき参謀ゆがみネコ 2018/11/30 (金) 01:34:09 修正

スナネコと暁の牙 1話

ー出会いはいつも突然である。
轟々と唸る風の中、大きな影が揺れる。

ーそして、それはどんな者が訪ねてくるかも予測はできない。
鋭い石…いや、牙を鳴らしてこちらにやってくる。

スナネコは、この予測不可能な事態に直面し、文字通り硬直していた。
穴を掘るついでに、恐ろしいものを発見してしまった。
新種のセルリアンだろうか。いや、それとも…

…騒ぐほどでもないや。

この場合、スナネコの飽き性な性格が幸いした。
そして、無理に動かないその姿勢は、影を興奮させずに済んだのだ。

風が幾分か収まってゆく。その度に、全貌が見えてくる。
鋭い牙を持つ大顎、すらりとした顔立ちに睨みつけるような目と周囲の突起、ダークカラーには腹の赤い模様が強調されているようだった。
恐ろしいもの…しかし、スナネコには本能的な確信があった。

生き物特有のあたたかいものを感じる。

彼女はそっと、その「大きなけもの」に手を伸ばした。
手が伸びる。それには、迷いは見られなかった。

大きなけものは、低く唸る。うるると喉が鳴る。
しかし、その眼には敵意は見られなかった。

ゆっくりと、顎を乗せる。
画像1

スナネコ「これで、お友達ですね」


……

スナネコ「あなたはどこから来たのですか?」
大きなけものは、何も応えなかった。

スナネコ「おうちが、わからないのですか?」
更に問う。やはり返事はない。
しかし、その目はまっすぐだった。
どこか哀しげのある表情をしながら、陽炎と砂埃でぼやけた砂漠の地平線を眺めている

スナネコ「…ボクが、一緒に探してあげますよ。いきましょ」

やがて歩き出す。運命と共に。
砂嵐はもうおさまったようだ…空には照りつける太陽と澄んだ青空が見える。

どこかで、なにかが崩れる音がしたようだ

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  • 488
    yuta(辰年ver) 2018/11/30 (金) 12:43:47 >> 487

    読んでるよ 続き楽しみにしてます
    更新がんばってネ!👍

  • 489
    ヘキサノイック 2018/11/30 (金) 17:11:23 >> 487

    スナネコかわいい…みゆはんボイスで脳内再生余裕なのがすごいです
    未来を暗示する表現が砂漠にマッチしてて巧いと思います
    2話更新まってます👍

  • 490
    らくがき参謀ゆがみネコ 2018/11/30 (金) 18:59:35 >> 487

    ありがとうございます😊
    挿絵と表現は頑張ります故、処女作なので何卒緩〜く見ていただければ…

  • 491
    名無しのフレンズ 2018/11/30 (金) 19:01:28 99902@b0782 >> 487

    支援!
    がんばってね~👍