(推定OP・ともに)
走るハンター達、そしてサーバル。
目的地に着いたのか、徐々にスピードを落とし止まる。
ヒグマもキンシコウも、リカオンもサーバルも仰天した。
地面には人型のセルリアンが、軽く数百体。
ビルには10mはこしてそうなセルリアンが張り付いていた。
ヒグマ「ひ……人型のセルリアン……!?」
キンシコウ「こんなの初めて見ましたよ……」
セルリアンはハンターの存在に気づいたのか、ハンターの方を向き、のろのろと近づいてくる。
ハンター達は武器を持ち
キンシコウ「魔装!!孫悟空!!!」
ヒグマ「魔装!!邪熊ノ手!!」
キンシコウは如意棒をお尻に刺し、ヒグマはそのまま走り出す。
気づいた時には、その服装は変わっていた。
サーバル「え!?服が変わってる!!??」
ヒグマは振り向き、サーバルに言う
ヒグマ「サーバル!危なくなったら早めに逃げろ!!いいな!?」
サーバル「え……あ、うん!」
ヒグマはセルリアンに対し、大きくクマデを横に振った。
5体ほどのセルリアンは弾き飛ばされ、そしてバラバラになり、消えた。
ヒグマ「結構手応えがないな……」
クマデ「だがヒグマ、油断はするな。耐久性はないが、こいつら攻撃力は結構あるぞ…」
ヒグマ「攻撃力……?」
ヒグマはボォーっとしてしまう。
キンシコウ「ヒグマさんあぶない!!」
キンシコウは、背後から攻撃されそうになっていたヒグマを助ける。
ヒグマ「キンシコウ!背中合わせだ……!」
キンシコウは頷き、ヒグマに背後を任せる。
周りはセルリアンに囲まれている。
ヒグマ「懐かしいな…この体勢……リカオンが来る前までこんなんだったな……」
キンシコウ「……懐かしいですよね……あれが解散してから……」
ヒグマ「私たちはあいつらの分まで戦わないのな…!ここで死んでられない」
キンシコウ「じゃあ、せーので行きますよ…」
セルリアンはゾロゾロと近づいてくる。
キンシコウ「せぇーのっ!!!!」
キンシコウは垂直に飛び、ヒグマはクマデを横に一周するように振った。
ちょうど一周回る時、ヒグマはクマデを振り上げ、地面へ思いっきり叩きつけた。
その衝撃で、周りにいたセルリアンは上へ飛び上がる。
キンシコウ「伸びろ!如意棒!!」
キンシコウは空中で、ヒグマと同じように伸びた如意棒を横に一周するように振った。
大半のセルリアンは飛んで行く
キンシコウは着地した
ヒグマ「たく……キリがないな……」
キンシコウ「足止めだけでもやりますよ……ヒグマさん…」
結構減ったが、それでも減った気がしない。
本当にこれを、二人だけで倒しきることができるのか?
疑問が尽きない。
サーバル「うみゃー!!」
サーバルは尻餅をつき、叫んだ。
ヒグマ「!…サーバル!逃げろ!!」
足がむくんで力が入らないのだろうか、立とうとしない。
セルリアンは手を上げると、それはまるでムチの如く長くうねうねと
サーバル「だ…だれか助け……て……」
サーバルは涙を浮かべ、それを眺めてる。
セルリアンはサーバルの方へ手を振り下げる。
サーバルは手で顔を防ごうとした。
すると、横っ腹あたりに強い衝撃が…
かばん「サーバルちゃん!!」
サーバル「か…かばんちゃん!?」
サーバルの上にかばんがのしかかる。
かばんは、サーバルが間一髪のところを助けに来たのである。
かばんはサーバルを横からタックルし、セルリアンの攻撃を避けた。
その証拠として、セルリアンの腕は地面に深く刺さっている。
どうやら抜けないのか、セルリアンはもがいていた。
かばんは立ち上がり、ビルが崩れた時に出てきたのか、鉄パイプを片手にセルリアンに突っ込んで行った。
かばん「うぅー……てやぁ!!」
セルリアンの頭を鉄パイプで殴る。
するとセルリアンは、もう片方の腕でかばんの顔を殴る。
かばん「うっ……はぁ…はぁ…」
こんなに運動したのは初めて、ここにくるまでで結構バテてる。
それでも、僕は殴りにかかった。
何倍にもして返されたのに
セルリアンは刺さった手を切り離し、ぼくの腹部を殴った
僕は退き、打撃の衝撃をひたすら耐えた。
セルリアンは拳を、人の胴体一個分ほど大きくして、上にあげる。
僕は恐怖に溺れた。
サーバル「やめて!お願い!」
セルリアンがそんなこと聞くはずもなく
サーバル「動いてよ!もっと……!私の足!もう!」
かばんは避けようとしない。
サーバル「やめて!やめてよ!!……なんで……なんでぇ!!!」
メゴッ……
鈍い音がサーバルの鼓膜を嫌という程震わせる。
ぼくは打ち所が良かったのか、尻餅をついただけだった。
が、サーバルと同様、足が動かない
てか、何もかも動かない、座るだけでも大変。
サーバル「かばんちゃん!!!!!」
サーバルは何度も自分の足を叩く、真剣な表情で、汗と涙が地面に落ちた。
サーバル「早く…!早く!!もっと!!」
セルリアンはまた、拳を振り下げ……
サーバル「早く…!!う……うぅ……ゔぅみゃぁぁーー!!!!」
僕は目を閉じた。
涙を流し
帽子を風が揺らす。
心地よい風だ……
ブゥワァ!!!!
そのとたん、嵐より強い風だぼくを叩きつける。
帽子は飛ばされ、ぼくは驚き目を開けた。
かばん「さ……サーバル…ちゃん…?」
逆光の先
肘あたりから白い炎のようなものを発し、腕は大きい爪のようなもをつけ、黄色に茶色の斑点の付いている腰ローブを巻いた。
それはまさしくサーバル。
ぼくの知っているのとは遠く離れているが、それはサーバルだった。
サーバルはそっと振り向き微笑んだ
それは一瞬。
ヒグマ「あいつ……魔装できるのか…?」
キンシコウ「えぇ………」
ヒグマ「サーバルの…服が変わった……?」
サーバルは深く深呼吸し、構えた。
サーバル「かばんちゃん………かばんちゃんは…!私が守る!!!!!!!」
第13話へ続く……
プリンセス「次回の!アナサーは!?」
コウテイ「早いな……」
ジェーン「早いですけど……サブタイトルと合ってない気が……どちらかというと【早】こっちの漢字ですよね…」
とまと「昨晩、めちゃくちゃ速く書いた。そういうことだ」
プリンセス「え!?作品と関係な……」
フルル「絶対漢字間違えただけだよー」
とまと「しー!!言うな!!」
イワビー「マジかよ……適当すぎないか?」
コウテイ「次回の更新はいつぐらいだ?」
とまと「1ヶ月後くらいかな?」
イワビー「えぇぇーー!!!???」
フルル「次回ー〈速さの野心〉みんな読んでねー」
ジェーン「サボりもほどほどにお願いしますよ……」
読みみ~👍
ありみんみ〜👍
段々バトルシーンが白熱してきましたね~
かばんちゃんを守るためにサーバルちゃんが魔装を…!? どーなっちゃうんすかー!?
ありがとうございます!
戦闘シーンには気合を入れて書かせていただきました!
サーバルちゃんの魔装……もしくは……!?