アルパカ「かばんちゃん、どうしちゃったんだろうにぇ……」
セルリアンによる危険地区の外れ
そこにあるジャパリカフェと言う喫茶店。
警報が日常的に鳴り響くようになってから客がかなり減った。
コノハ「セルリアンも発生してますし、かなり人が来ないのです。アルパカさん」
アルパカ「うーん……しばらく休業した方がいいかなぁ……」
客席に一人の客が座っている。
アルパカは客に向かって言った。
アルパカ「トキさんはどうしたらいいと思う?」
トキ「ダメよ。ここがなかったら、私何もすることないじゃない」
アルパカ「トキさんのお勤め先、壊されちったもんにぇ……」
トキ「本当よ、ハンターは何をしてるのかしら」
ミミ「ハンター……ですか…」
トキ「あら?あなた、なにか知ってるの?」
アルパカ「そんなぁ、知ってるわけないよぉ〜、ミミちゃんはずぅーっとここで働いてくれてたんだからにぇ」
ミミ「ええ、我々が知ってるわけないのですよ」
コノハ「そうなのです。それよりも、ご注文はまだなのですか?」
トキ「ご注文はないわ、だってお金がないもの。お水だけ貰うわ」
アルパカ「わかったよぉ〜、コノハちゃん、お水持ってって〜」
コノハはトレイにお冷やを乗せ、トキのもとまで運んで行く
コノハ(かばん……サーバル……そしてサンド……お前達に賭かってるものは大量にあるのです…)
・
場面は変わり、ハンター寮
・
サンド「ほほーん……天使もいれば悪魔もいるか….へぇー」
ヒグマ「おいおい、天使がいるとか一言も言ってないんだが……」
クマデ「まぁ、天使はいるけどな。理不尽な神についた愚かな奴らだけどもな」
かばん「悪魔……信じ難いです……」
場面は、ハンター達に武器である「魔具」の存在を教えてもらっていたところ。
サンド「悪魔ってそう言うことね。君たちが悪魔なわけじゃ無いんだ。びっくりした…」
驚きのリアクションはさっきとったので、今は少し冷めている。
サーバル「武器が喋るなんてすごいね!その武器はなんのフレンズなの?」
ヒグマ「悪魔って言ってんだけどな…」
かばん「ところで、天使と妖精の違いってなんでしょうか……同じものなのに、名前も能力とかも違う……」
如意棒「天使と妖精の違いは、主に神の僕になるかならないかで決まる。妖精たちは人生を遊び呆け、天使はこの世の秩序を守るために働かされるってこと」
毒牙「ちなみに悪魔は、秩序を破るための存在なのじゃ。まぁ、そんなこと考えると天使にえらいことされるからやらないがな…」
かばん「棒が喋って手袋も喋って…わけがわからないです……」
キンシコウ「まぁ、サンドスターなんてものがあったってだけでも、十分わけがわからないですけどね」
サンド「ああ、そうだ。この前テレビで記者会見してたじゃん?あの時なんで行けなかったんだ?」
ヒグマ「あ……ああ、あれは事情があって…」
リカオン「別のところで大暴れしている人がいたんですよ。ちょうどここの近くで、そっちに行ったんです」
かばん「暴れ……?誰がですか?」
ヒグマ「えっと……なんだっけ……?」
ヒグマが頭をかきむしる。
キンシコウ「ドクターセルリアン。本名、田所浩治、違法なセルリアンの研究、そして殺人罪に問われ、いまは牢屋の中です」
かばん「セルリアン……それって十分死刑にできるじゃ無いですか!てか、決まってるんですか?」
リカオン「いえ、決まって無いです。ジドさんの意見が通ったらしいんですけど……私にはわからないですね……」
サンド「ジドがなんかやったのか……」
ヒグマ「あの人、後先考えるの結構得意だからねぇ、なんらかの理由があるんだろうか」
一同「はぇ〜……」
腑抜けた空気が流れ込む
静かになりすぎたのか、外の音や空気の音が鮮明に聞こえる。
・
かばん「あ……これがハンターなのか……」
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独り言をつぶやくが誰一人とも反応しない。
こんな腑抜けた集団なのか
そこまで真面目じゃ無いのか……
もっとトレーニング三昧だと思ってた。
まぁ、これのほうがいいけど。
僕は立ち上がった。
喉が渇いたので自販機にでも行こうと、
かばん「飲み物買ってきます」
サンド「あ、お〜いお茶買ってきて」
僕は笑顔で「はい」と答え、玄関を向かう。
玄関を開け、寮のすぐ近くに自販機があったのでそこに行く。
お金を入れてボタンを押した。
ガラン!
ガラン!
かばん「サーバルちゃんの分も買っておこう」
ガラン!
飲み物を取り出そうとした。
その時、足音が近づく。
かばん「ん?」
僕は後ろを振り返った。
そこには、白衣を見にまとい、緑髪の少女……
アーク!!??
アーク「お?その顔、驚いてるね?」
かばん「な……なんでここに……!?」
アーク「いや?ガバガバな警備だし、何よりも君に会いたかった……」
かばん「ぼ……僕に……?」
アークが深く頷く
アーク「君、サンスの企んでることをちゃんと理解してるか?」
かばん「それは……あなたを倒すこと……」
アークは少し笑い
アーク「三分の一…しかあってないね。それは3ステップのうちの一つにしかすぎない」
かばん「え……じゃあ残りの二つは…」
アーク「一つ、【脅威の撃破】二つ、【悪との調和】三つ【平和】君たちはこの一つ目を頑張ってるわけよ」
かばん「本当にそれが……」
アーク「いいかい?僕を殺せばこの星にセルリアンは消える。なんせ、セルリアンは僕の餌のためだからね」
かばん「ああ…あの紙に書いてあった…」
アーク「この先、君たちの仲間はもっと増える。その中で、君は先頭に立ち。そして僕を殺す希望になる。かばん、君の力はどんなフレンズよりも偉大で勤勉だ。僕は君に期待をして……」
リカオン「かばん!逃げろ!!」
かばん「え……?」
僕の頭の上を通り、上からリカオンが登場した。
リカオン「誰だお前……!かばんに何の用だ!」
リカオンの服装は大きく変わり、大きい布を体全体に覆い、その中からは防具のようなものが見える。
アーク「お?手厚い歓迎じゃないか。なに?僕はかばんを励ましにきたんだよ」
リカオン「飛んだ不審者ですか……うらぁ!!」
リカオンが右手の爪で引っかこうと振り下げる。
が、アークはそれを左手で受け止めた。
かばん「り……リカオンさん!!」
助けに行きたかったが、足が震え、感覚もなく、恐怖に怯えてた。
アークはリカオンの手をどかすと、右手でリカオンの胸を押す。
その瞬間、リカオンは吹き飛び、軽く10mは飛んだように見えた。
かばん「リカオンさん!!」
リカオン「ぐぅ……うっ……」
リカオンはもがき苦しんでいた。
まるで呪文から解放されたかのように、足の震えも、感覚も戻る。
僕は走ってリカオンの方へ駆けつけた。
アーク「かばん……僕は知っている。君は立ち上がってくれると……」
かばん「それは……どういう意味……?」
アーク「それが君の【力】だ」
僕がアークの方を見る頃にはその姿はなかった。
サンド「アークめ…派手にやったな……」
音が聞こえてきたのか、寮からみんなでてきた。
リカオン「さ……さっきのがアーク……?」
ヒグマ「リカオン……いや…なんでお前らがそれを!」
サンド「そんな話は後だ後!こいつを運べ!」
リカオンは幸いにも酷い傷はなく、地面に落ちた時についた擦り傷だけだった。
サンドは自分の部屋に行く
それにヒグマもついていった。
【力】
立ち上がる力……不老不死?
回復能力?
どれにしても先陣切る能力じゃない
出た答えはなかった。
それにしても、なぜあの時リカオンの服が変わっていたのか……?
何もわからない。
これがハンターなんだろうか。
ハンターみんな魔具を持っている。
それが関係しているのか?
どちらにせよ、ハンターがイメージを大きく変わった日であったのは確か……か……
・
第11話へ続く……
とまと「しゃぁぁ!!間に合ったぜ!どうってもんだい!」
シ---ン……
とまと「あれ?なんで誰もいないの?あ、カンペ出てるなになに……?
[PPPの皆様は今回お休みとなっています。あと三日したら帰ってくるそうです]
って、一週間以内に出すっていうのを守れなかったらくるんかーい。なんなの?ここ、フリートークで埋めろってんの?バカなの?嘘でしょ……」
とまと「えー……喋る事もないんで、次回!〈星からの使命〉お楽しみにー!!」
読んでるぜ
かばんちゃんとアーク… ハンター達にサンド…どーなっちゃうんスか!?
(更新ファイト!👊)
読んでくれてありがとうございます!!
更新頑張らせていただきます!
続きをお楽しみに……
👍
😇👍