【未来のぼうし】
[2話] ~Bパート-4~
シマナメの曳く屋台は、ほどなく「大阪府 咲州庁舎」に着いた。
「知事には話を通してあるから」
カコ博士は そう言っていた。
これから何が起こるか分からないが、覚悟を決めて庁舎に一歩を踏み出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
SPに捕まってしまった...
???
「ご苦労。 ーと言いたいところだけど、
キミたちSPが守るべき主の元に怪しいヤツを連れてきてどうするのだ?
新井さんが襲われたらどうするのだ!?」
???
「ジャガーさんの屋台は何度も見てるでしょ~ 確かにシマナメさんは何度見ても謎の生命体だけどさ~」
なぜか場違いに思われるチャイナドレスを着た2人組がSPに お説教(?)をしている。
新井「ウチの者が失礼したのだ。 私は新井さん。 府知事をやらせてもらっているのだ」
ミライ(この方が府知事だったのか…)
「新井山さん…? よろしくお願いします」
新井「新井さんは新井さんなのだ! 新井山さんではないのだ!」
ミライ「???」
笛音
「新井さ~ん、またやってしまったね~。
ごめんね~、新井さんは一人称に敬称まで付けちゃうのがクセなのさ~。
私は
私が奇異に感じているだろうことを察して、さらっと的確に情報を差し込んできた。
デキる人だ。
なぜ2人ともチャイナドレス、なのかは謎のままだが・・・
新井
「カコ博士から話は聞いているのだ。
もうすぐセルリアン対策会議を始めるので、部屋で待ってて欲しいのだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
会議室は かなり広かった。
大勢のヒトとフレンズ(見たことの無い子も)がいる。
そんな中に、誰かと話をしている1人の女の子の後ろ姿を見付けた。
ミライ「あの子は・・・!?」
黒タイツに包まれた細い脚、白い半ズボンに包まれたデカいけつ、
赤い半袖シャツ、黒い手袋、右手首に巻かれた腕時計状のもの、クセの付いた黒髪、そして・・・
ミライ「まさか…」
これまで私は前の職業柄、たくさんのフレンズたちを見てきた。
「姿形も十人十色」だから まだ出会ったことのないフレンズがいても不思議ではない。
セルリアンも同様だ。
でも彼女だけは違う。
ミライ「ありえない...」
なぜなら・・・
なぜなら彼女は... 私が創作した「架空のキャラ」だからだ。
どうやら話が終わったらしい。
その子は振り向くと私に気付いて、軽く会釈した。
淵に穴の空いたぼうし越しに・・・
明かされるサンドスター&フレンズ&セルリアンの謎!
かばん&ミライ&セルリアンの願いとは?
物語は どこに向かうのか?
第3話、怒涛の展開が待っている!
~to be continued~
【おまけ】
#折楠
#小禄
#邱