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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 406

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名無しのフレンズ 2018/10/22 (月) 14:46:08 修正 f2808@7d493

【未来のぼうし】
 [2話] ~Bパート-4~

シマナメの曳く屋台は、ほどなく「大阪府 咲州庁舎」に着いた。

「知事には話を通してあるから」
カコ博士は そう言っていた。

これから何が起こるか分からないが、覚悟を決めて庁舎に一歩を踏み出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
折楠(おりくす)「怪しいやつを連れてきました」

小禄(おろく)「変なものに乗ってやってきました」

SPに捕まってしまった...

???
「ご苦労。 ーと言いたいところだけど、
 キミたちSPが守るべき主の元に怪しいヤツを連れてきてどうするのだ? 
 新井さんが襲われたらどうするのだ!?」

???
「ジャガーさんの屋台は何度も見てるでしょ~ 確かにシマナメさんは何度見ても謎の生命体だけどさ~」

なぜか場違いに思われるチャイナドレスを着た2人組がSPに お説教(?)をしている。

新井「ウチの者が失礼したのだ。 私は新井さん。 府知事をやらせてもらっているのだ」

ミライ(この方が府知事だったのか…)
「新井山さん…? よろしくお願いします」
 
新井「新井さんは新井さんなのだ! 新井山さんではないのだ!」

ミライ「???」

笛音
「新井さ~ん、またやってしまったね~。 
 ごめんね~、新井さんは一人称に敬称まで付けちゃうのがクセなのさ~。
 私は(くー) 笛音(ふえね)。 中国生まれ、日本国籍を取得した副知事だよ~」

私が奇異に感じているだろうことを察して、さらっと的確に情報を差し込んできた。
デキる人だ。
なぜ2人ともチャイナドレス、なのかは謎のままだが・・・

新井
「カコ博士から話は聞いているのだ。
もうすぐセルリアン対策会議を始めるので、部屋で待ってて欲しいのだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

会議室は かなり広かった。
大勢のヒトとフレンズ(見たことの無い子も)がいる。

そんな中に、誰かと話をしている1人の女の子の後ろ姿を見付けた。

ミライ「あの子は・・・!?」

黒タイツに包まれた細い脚、白い半ズボンに包まれたデカいけつ、
赤い半袖シャツ、黒い手袋、右手首に巻かれた腕時計状のもの、クセの付いた黒髪、そして・・・

ミライ「まさか…」

これまで私は前の職業柄、たくさんのフレンズたちを見てきた。
「姿形も十人十色」だから まだ出会ったことのないフレンズがいても不思議ではない。
セルリアンも同様だ。
でも彼女だけは違う。 

ミライ「ありえない...」

なぜなら・・・ 
なぜなら彼女は... 私が創作した「架空のキャラ」だからだ。
実在するはずがない(・・・・・・・・・)

どうやら話が終わったらしい。 
その子は振り向くと私に気付いて、軽く会釈した。

淵に穴の空いたぼうし越しに・・・

~to be continued~

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