アナザーワールド・サンドスターストーリーズ
第1話 〈近い未来〉
11月4日。
昼下がり、
ここはジャパリ都パー区。
サイレンが鳴り響く
かばん「うわぁぁーー!!!」
サーバル「大きいよー!やばいよー!!」
ビルが立ち並ぶ、そのど真ん中。
何匹ものセルリアンが群れを作り、暴れている。
なぜ避難もせず、むしろ危険なところへ来ているかというと、
ことは1日前に遡る……
〜1日前〜
サーバル「あー!サンドさんだ!!お久しぶり!」
かばん「サンド……?え?知ってるの?」
サンドスター「お邪魔〜、サーバルちゃん、元気だねぇ」
かばん「え?え!?なんで!?」
屋上のお話の後、サンドスターは僕の家で細かい説明をしたいと言い出した。
それを聞いた僕はまことに受け止め、家に上がらせている。
リビングの椅子に座り、サンドスターが喋り出す。
サンドスター「じゃあまず本題なんだけど……」
かばん「サンドってなんですか?」
サンドスター「うん、わかった。それは俺の本名、サンドスターは長いからね」
サンド「こんな風にすると短くなるからね」
かばん「は……はぁ……」
サンド「で、本題なんだが……」
風の音が外から聞こえてくるほどに静かに、
僕とサーバルは本題を聞く姿勢に入った。
サンド「近い未来、俺は殺される」
その口から出て来た言葉は、実に唐突で驚けと言わんばかりのことがった。
サンド「ただし、それはもしかしたらの話だ」
かばん「ちょ……ちょっといいですか……?」
サンド「ああ、なんだ?」
かばん「それは一体……誰に……?」
サンド「【アークセルリアン】、アークとも呼んでおくか」
かばん「セルリアン!?セルリアンはサンドスターロウが無機物にあたることで発生するんですよ!?」
サーバル「え?サンドさん死んじゃうの?かばんちゃん!むきぶつってなに?」
サンド「ああ、そう設定してるからな」
かばん「じゃ……じゃあ、自分が作ったものに殺されるんですか……?」
サンド「いいや、アークは違う」
かばん「え……?」
サンド「アークは俺がサンドスターとして誕生する前に作られた……いや、来たと言っておこう」
かばん「来た?」
サンド「まぁ、長くなるからこれも読んどいてくれ」
サンドは一枚の紙を配る。
かばん「は……はぁ……」
サンド「さぁ、核心、つまりなぜ君たちを呼んだのかを教えよう……」
僕たちが息を飲む。
サーバルちゃんは真面目そうな顔をしてわかってない。
サンド「それは………」
・
今を見たら分かるだろう。
サンド「かばん!!やればできる!!!」
かばん「サンドさんも見てないで助けてくださ………うわぁぁぁ!!!」
地響きが鳴り響く。
サンド「サーバルを見ろ!!セルリアンに我ぞ我ぞと突っ込んでいってるだろ!!」
サーバル「かばんちゃん……今までありがとう…」
かばん「サーバルちゃぁぁぁぁん!!!」
サンド「うぅ……なんでだ……確かに彼女らを選んだのに……!サーバル!待ってろ!!」
サンドがサーバルに駆け寄り、担ぐ。
そのまま僕の方へ近づいてくる、
サンド「かばん!この量は流石に無理だ!!逃げるぞ!!」
かばん「ほらぁ!!」
僕はセルリアンとは逆方向に走り出した。
サンドもそのあとを追う。
かばん「この量ほっといていいんですか!?」
サンド「その辺は大丈夫だ!」
かばん「なんで!?」
サンド「あいつの餌になる」
かばん「え!?あいつって誰!?
サンドが斜め上に首を振る。
かばん「はぁ!?」
サンド「横を見ろ!」
僕は渋々横を見ると……
???「やぁ。ご無沙汰で」
僕は口を開けたまま走る。
緑色の髪で白衣を着た少女がいた。
直立で地面の上を滑るよう、いや、進んだ後には一本の線のように溝ができている。
地面から出てきたのだろうか?
かばん「だ……だれ?」
サンド「やぁ……アーク……」
かばん「え!?アーク!?」
アーク「サンス、この子はどうしたんだ?」
サンド「この子はあれだ、俺の仲間だ」
アーク「そうか、この量の発生は珍しいと思ったんだ。やはり君が動き出しからか」
サンド「ところでだがアーク、腹減ってない?」
かばん「え?このタイミングでお食事の誘い?って!この人敵なんじゃ……」
アーク「腹ならいつでも空かしてる。アレくれるの?」
かばん「え……?食べるの?」
サーバル「え!?あれってたべれたの!?」
サンド「ちがう、お前らは食べられるんだ」
アークはクスッと笑い
アーク「気になる?なら見せてあげるよ。僕の力を……」
めちゃくちゃでよくわからないのに、さらによくわからなくする。
〜《サンド「お前は選ばれたんだよ。その力は野心のままに使える」》〜
本当にそうなのか……?
アークは後ろを向き、徐々に下がって行く。
それはまるで戦闘機のような速さで、
セルリアンの群れの前に立ち止まり
アーク「おいで、僕の餌たち……」
そういうと、地面からウジャウジャと、
蛇のように長く、大きかったり小さかったり、
僕たちを呼んだ理由はアークを倒すため。
その光景は地獄絵図に近く、
それと僕らが対等に戦えるのか、と、疑問にしかならなかった。
僕らは立ち止まった。
サンド「絶望を覚えてはならない。希望を信じるんだ」
サンドがそういう。
果たして、それは本当に大丈夫なのか……
・
アーク「う〜ん……この味でこの量……悪くない」
バクバクと、アークはセルリアンを食べて行く、
それは【取り込む】ではなく完全たる【捕食】であった。
あー……もう、めちゃくちゃだよ……
みんなと同じように、情報処理ができたないのは僕も同じ、
こうなったのはなんでだろう?
僕にはわからない。
けど、これから起こることはこれより辛いのだろうか?
泣きたいを気持ちを抑え、僕らはまた走り出した。
第2話へ続く……
プリンセス「やっとの事で投稿したわ、このシリーズ」
とまと「おれ頑張ったんだぜ……褒めてくれよ……」
フルル「え〜?なんでこの人がいるの〜?」
とまと「だってほら、作者なのに出番ないじゃん」
コウテイ「作者ってだいたいこんなものなんじゃ……」
イワビー「ところで俺たちの出番はいつなんだぜ?」
ジェーン「まさかない訳……」
とまと「え?ないよ」
PPP「えぇぇぇぇーーー!!!???」
とまと「次回予告だけだよ」
PPP「えぇぇぇぇーーー!!!???」
とまと「次回、【ミッドナイ都ジャパリ】」
PPP「えぇぇぇぇーーー!!!締めたぁ!!」
これが最終章(仮)のつもりです!
よろしくお願いします!