アミメ「では、こういうのはどうでしょう?」
ツチノコ「どうでしょうってなんだよ?」
タイリク「ここはプロット会議か?」
アミメ「ちょっと売れていい気になった漫画家の仕業だったのです」
タイリク「・・・ おいおい、動機は?」
アミメ「愉快犯です」
タイリク「私は人をおちょくったりしたことはないよw」 ┐(´~`)┌
一同「・・・」
長い間、放置してしまってから言うことではないが、こんな茶番に付き合っている場合ではない。
何か手を打たなければ…そう思いつつ、ただグズグズ手をこまねいていた。
ガタ… ガタガタッ
徐々に強くなる一方の雨風に、窓ガラスも抗議の声を上げている。
私はこの流れを変える「何か」を、ずっと待っているようだった。
だがすぐにそれを否定した。 バカバカしい。
さっき「自分でなんとかするしかない」と思ったばかりじゃないか。
こんな台風の中、来るわk…
???「はいはーい! 元主人公が通りまーす!」
一同「!?」
底抜けに明るい声が部屋に入ってきた。
サーバル「どいてください、元主人公でーす!」
アミメ「さては、あなたが犯人のヤギね!」
サーバル「ぜんぜんちがうよ~」
アミメ「じゃあ、台風の名前はヤギね!」
ツチノコ「14号はそういう名前だったらしいけどな…」
目の前では新展開とはいえ、コントが続いている。
でも、この子が来たということは・・・
バタン!
???「お待たせしました!」
フェネ「まさか・・・」
かばん「遅くなってすみません、フェネックさん」
フェネ「どうして…?」
かばん
「お友達が困ってたら来るに決まってるじゃないですか!
実は『ゆうえんち』に向かう途中だったので、結構近くに居たんですよ」
そうは言うものの、ところどころ服が濡れている。
かばん「それよりどういう状況か教えてもらえますか?」
私は気を取り直して、コトの経緯をかいつまんで説明した。
かばん「なるほど…」
そう言うと一旦言葉を切り、頬に手を当て、斜め上に目を向け考えにふけっている。
しかしその顔は真相に辿り着くため、というよりは
答えは出ていて、それをどう説明しようかと思いを巡らせているようだった。
かばん「・・・分かりました!」
アリツ「え? もう?」
サーバル「えっへん! かばんちゃんは すっごいんだから!」
スナネコ「なぜサーバルがエラそうなんですか?」
かばん「犯人は・・・・・・」
タイリク「ほら、しっ」
かばん「アライさんです!」
サロンの空気が止まった…
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