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【アラフェネぶらり旅 さすぺんす劇場】
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[12.ⅹ話]ろっじ Bパート-3
[12.ⅹ話]ろっじ Bパート-3
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ピカッ! ゴロゴロゴロ・・・……
稲光が一瞬芸の影絵を披露し、一拍おいて雷鳴は余韻たっぷりの重低音を奏でていた。
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取り乱してしまった。
しかし気持ちを吐き出したことで少し持ち直したのも事実だ。
こんな悪天候の中では、かばんさんは来れないだろう。 今はジャパリバスもない。
どこにいるか分からないが、距離的な問題もある。
そもそもちゃんと事情説明もせず、ただ呼び付けるなど身勝手にもほどがある。
これまで通り自分でなんとかするしかない。
アリツ「こんなところにいたんですか…」
壁|ω・`) ツチノコ「大丈夫かぁ?」
フェネ「ちょっとした気分転換さ~」
アリツ「・・・ アミメキリンさんが『犯人が分かった』と。 サロンに戻りましょう」
私は苦笑しながら続いた。
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アミメキリンが腕組みをしながら不適な笑みを浮かべていた。
アミメ「ようこそ容疑者の皆さん」
芝居がかった口調で言う。 ホラー探偵ギロギロの一節だろうか?
私は読み聞かせ会には参加していないので、よくは知らない。
アライさんがいたら「りあくしょん」していたのかもしれない。
ツチノコ「容疑者はオレたちだけか? 他にもモブの宿泊者がいただろ?」
アリツ「皆さんご自宅が心配だとかでお帰りになりましたので」
早く言いたくてウズウズしていたのだろう。 もったいぶることもなく言い放つ。
アミメ「犯人はこの中に居ない!」
思わずズッコケそうになった。
皆も一様に「えぇ…」みたいな顔をしている。
アミメキリンは慌てて付け加えた。
アミメ「犯人はキレイなアライさんです!」
シラケたムードが広がる。
結局2人の間には接触が無かったはずなので、危害を加えられたとは思えない。
つまりアリバイがあるし、納得のいく動機も考えられない。
タイリク「そもそもアライさんに何を使ってやつれさせた、と言うんだい?」
アミメ「毒です。 青酸カリのような・・・」
ツチノコ「死んでまうわ!」
あまりの暴言にキャラが崩壊している。
それにも構わず迷探偵は推理モドキを続ける。
アミメ「そしてアライさんはセルリアンとの双子だったのです」
わからん、意味がぜんぜんわからん…
タイリク「フレンズ、つまりアライさんのフリをしたセルリアンだったとでも言うのかい?」
先生の方は付き合いがいい。 なんとか食らい付いていく。
アミメ「そう! それです」 (食い気味)
行き当たりばったりな推理というより、即興創作劇の様相を呈してきた。
「本物のアライさんの座を巡って骨肉の争い・・・タウンなら三つ子もかのー、いっそ四つ子でも!」
タイリク「きみたち、熱くなりすぎだよ」
ツチノコ「お前ら!落ち着けよ!」
スナネコ「ア、ハイ」
支離滅裂だった。