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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 209

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亡き人 2018/06/28 (木) 22:52:53

悪魔と奇跡とハンターを 第3話
〈助け〉

[ハンター班、突撃!]

人質立てこもりが発生。
相手はセルリアンの融合体であることが発覚。
至急私たちが呼ばれたわけだが、
ここは表町。
というか表町でしか仕事がない。
ゴーストタウンや裏町には触れてはならないのだ。
人質に取られたのは少女。
記憶をくすぐる少女。

ヒグマ「警察だ!!手を上げろ!!」

男が窓の方を見ている。
私たちに気づきこっちを見る。

男「お…おい!!こいつがどうなってもいいのか!?」

私は笑い。

ヒグマ「そうだった…銃は効かないんだったな!!行くぞクマデ!!」

クマデ「えーやだー」

ヒグマ「ファッ!?」

毒牙「ヒグマ殿!クマデの説得を頼む!!先を行くぞリカオン殿!」

背後にいたリカオンが前に行く。

如意棒「クマデ!いい加減にしろ!行くぞキンシコウ!!」

ヒグマ「なんで嫌なんだ!!大事なところだろ!!」

クマデ「さっきの決め台詞っぽいのがいやなの!!なんか俺があんたに従ってるみたいじゃん!!」

背後でリカオンとキンシコウが戦っている。
人質がいるもんだから苦戦してるらしい。

ヒグマ「はぁ?じゃあなんて言えばいいんだよ!」

クマデ「クマデ様お願いします」

一方戦闘グループは、

男「おい!!なんで後ろで説得してんだよ!」

リカオン「気にしないで欲しいっす!あの……すみませんっす!!」

キンシコウ「は…早く人質を離しなさい!!」

人質「た…助けて!!」

一方……

ヒグマ「あ?」

クマデ「ほら…早く言え……て……まさかお前!」

その声、あの時のように

《少女「助けて!ヒグマ!お願い!!」》

それはあの時を再生してくれた。

ヒグマ(ヤバイ!助けないと!)

ヒグマ「うおおおおお!!」

私は男の方へ走り出した。
何も見えてない。
判断力が低下する。

男「ちょちょちょ!!これ以上近づくな!!っておい!!」

拳を固め、右手を挙げた。

男「お前!!こいつがどうなってもいいのか!?」

ヒグマ「うおおおおおお!!!」

男「ちょっと!おい!待てって!いや!待って!待ってください!!」

ヒグマ「うおおおおおおお!!!」

男「はい!すみませーん!!がはぁっ!!」
メゴォ!!

男は人質を放り投げ、
そして私の拳が勢いよくめり込んだ。
男は吹っ飛び、窓を破り外の方へ落ちて行った。
幸いここは二階建ての一軒家だったので、外に待機していた警察たちに身柄を拘束された。

リカオン「あ…あ…やばい…カッコいいっす……」

キンシコウ「派手にやりましたね…ヒグマさん…」

ヒグマ「はぁ……は!だ…大丈夫か!!??」

一同「へ?」

私は少女に近づき、

ヒグマ「怪我は!?痛いところとか!?大丈夫!?」

少女「え?…だ……大丈夫……です…」

ヒグマ「はぁ……よかったぁ!」

私は倒れ込んだ。

クマデ「ちっ!なんだよ……!」

第4話へ続く……

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