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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 208

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亡き人 2018/06/28 (木) 20:50:20

非現実で非常識 第4話

(推定OP・溝ノ口太陽族)

住み始めて早一週間。
ピカピカしてる……
ひどいくらいにピカピカしてるぞ……!!
欲の一つもない……計画通りの毎日……

ナーチャ「なぜだ……なんとか偶然で乗り越えて来たが…進展がない……」

利用してる感じはない。
私は皆と違い少し小さめだが、半分くらい。
ペットボトルの飲み物が少し多めに感じるくらい。
別に特別な扱いを受けてるわけじゃなく、ただただ普通の生活を送っているだけ。

オーロックス「おーい!ナーチャ!居るなら手伝ってくれ!!」

ナーチャ「分かったー!」

ドアを開け、声がしたほうへと進む。
時刻はもう夕方の六時。
夕食時だ。

オーロックス「これ、運んでってくれ」

ナーチャ「オーケー、分かったよー」

夕食のおかずだ。
並べていると、

ライオン「たっだーいまー!!!おっ!今日の夕食はハンバーグかぁ!」

ヘラジカ「おお!おかえり!ライオン!今日は元気だなぁ!」

やかましいのが帰ってきた。
てか、ツヤッツヤしてんなぁ…
いつもより早めに帰ってきたようだ。

アラオリ「はぁ、ちょっと待ってくださいよぉ……」

あれ?こいつどっか行ってたんだ。
(アラオビはアラビアオリックスの略ね)

ところでだが、こいつらには特に大きな欲はない。
(〜を買いたい)や、(〜が欲しい)などのものでなく、日常的に生ずる小さな欲だけ。
よかったな、私が普通の飯も食べれて、
今頃弱い妖精なら餓死しているところだ。

ライオン「じゃあもう夕飯にするか!」

ヘラジカ「おーい!みんなー!夕食だぞー!」

うっせ、うっせ。

ツキグマ「ん?帰ってきてたんだ。おかえりなさい」
(ツキグマはツキノワグマの略ね)

パンサー「今日はハンバーグでござるか……!」

ふぅ、たくさんいるのは好きじゃないんだよ。

アルマジロ「ん?ハシビロコウ?早くこないと食べちゃうですよー?」

私は後ろを見る。

ヒィ!!……なんだ……あれ……
目つきもそうだが、何よりあの殺意を持たない殺気……!
こいつ…相当鍛えられている……!!

アルマジロ「あれ…どうしたの?ハシビロコウ?」

ハシビロコウ「え?…あ……ごめんね…すぐ行くよ」

いや……これはまぎれもない殺気……
こいつ…危険だ……!

ライオン「ん?どーしたの?ナーチャ?」

ナーチャ「な…何でもない!…あー、牛肉ミンチの焼き物美味しそうだなぁ」

ヘラジカ「なんだ?それ、ハンバーグのことか?」

ナーチャ「あ…あれ?これってハンバーグって言うの?普通に知らなかった……」

パンサー「はっはっは!なんでござるか!?それは!?」

あたりが笑い出す。
私も苦笑いを浮かべ、彼女の視線から目をそらした。

第5話へ続く……

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