アライさん
「そんなに気に病まなくてもいいのだ」
目の前には💔型のジャパリまん1つとノーマルのジャパリまん2つ。
フェネック
「でもさ~ アライさん、あんなに楽しみにしてたじゃないか~」
そう、今日はバレンタインデーということで限定品の❤型ジャパリまんの配布日
・・・のはずだった。
フェネック
「私が寝坊したばっかりに・・・」
アライさん
「元はと言えばアライさんが1人で起きられれば・・・」
明け方近く、極秘任務に出掛ける予定だったアライさんはフェネックに起こされて出発。
フェネックは時間までまだ余裕がある、と二度寝してしまい
配布場に着いた頃には品切れで入手できなかったのだ。
フェネック
「いっそ限定ジャパリまんを探す旅に出ようかと思ったよ~
路地裏の窓 向かいのホーム・・・」
アライさん
「そんなところにあるはずもないのだ!」
フェネック
「それか、この両こめかみから垂れる『謎の房毛』を売ってでも手に入れようかな~
なんてことも・・・」
アライさん
「どっかで聞いたような話をダイマするのはヤメるのだ」
フェネック
「私がブロークンハートしてるように見えたのかな~?」
ボス
「こんなので良かったら1つ余ってるからあげるヨ。 訳アリ品だけド…」 つ💔
フェネック
「ってね~
なんでも配達中にどこからかツチノコの怒鳴り声が聞こえてきて、
驚いた拍子に落としてしまったらしいんだよね~」
アライさん
「それもどこかで聞いたようなメタい話なのだ・・・」
フェネック
「ーというわけで、はい。
完全体じゃなくて申し訳ないけどね~」
フェネックは3つあるジャパリまんのうち、
割れた限定品とノーマル、2つのジャパリまんをアライさんに手渡した。
アライさん
「そんな・・・受け取れないのだ」
フェネック
「どうしてさ~ アライさん、食べたがってたじゃないか~」
アライさん
「そうじゃないのだ。 食べたいけどこれではあまりに不公平なのだ。
だから・・・せめてノーマル2つはフェネックが食べるといいのだ」
フェネック
「それこそ不公平だよ~ とにかくこれはアライさんが~」
2人の間でジャパリまんが何度か行き来する。
そうこうするうち、
「フェネック…」
割れたジャパリまんの片割れ(少し大きい方)とノーマルジャパリまん1つを差し出しながら
アライさんが提案する。
「ちょうど半分こにするのだ」
フェネック
「・・・」
そして、いつになくマジメなトーンでアライさんが語り出す。
アライさん「アライさんはフェネックに感謝しているのだ」
フェネック「アr…」
アライさん
「いつも寝起きの悪いアライさんを起こしてくれて、
今日もアライさんの欲しがっていた限定ジャパリまんをもらいに行ってくれて・・・」
フェネック
「アライさん!」
アライさん
「ん?」
フェネック
「そう言えば今日の任務はどうだったんだい~?」
Mission impossible.. 😂 pic.twitter.com/OtDWEIlmBA
— Buitengebieden (@buitengebieden) January 25, 2023
アライさん
「今回のみっしょんは潜入捜査だったのだ。
コーハイにいいところを見せようと思ったのだが・・・」
「大失態を冒してしまって・・・ いんぽっしぶるに終わってしまったのだ。
そうなのだ。
同じアライさんのワガママに付き合ってもらうなら、任務のフォローの方を頼めば良かったのだ」
フェネック
(やぶへび~)
アライさん
「思えばフェネックはいつもアライさんを見守ってくれていたのだ。
アライさんは今回、フェネックがいつもそばにいてくれることのありがたみというものを・・・」
フェネック
「ア、アライさん!?」
アライさん
「どうしたのだ?」
とある世界線のパークでのことさ~
オイナリサマ、アカギツネ、ギンギツネ、キタキツネがいたのさ~
オイナリサマ つ△△△△△△△△△△△△
「はい、このイナリ寿司を3人で分けなさい。
アカギツネが1/2、ギンギツネには1/4、キタキツネは1/6でね」
そう言うとオイナリサマは1つ摘まんで去っていったのさ~
アライさん
「つまり・・・12-1でイナリ寿司は11ヶになったのだ?」
そうだね~ 残された3人は揉めに揉めたのさ~
アライさん
「確かに2でも4でも6でも割り切れないのだ。
12のままなら分けられたのに・・・」
そこへチベットスナギツネとキュウビキツネが通りかかったのさ~
チベスナ
「お困りのようですね。
では、こうしましょう。 キュウビさん」
つ🦊 & △△△△△△△△△△△
キュウビ
「???」
チベスナ
「まずアカギツネさんに12÷2で6ヶを」 つ△△△△△△
キュウビ
「!?!?!?」
アカギツネ
「あ、ありがと…」
チベスナ
「ギンギツネさんには3つ」 つ△△△
ギンギツネ
「え、えぇ…」
チベスナ
「キタキツネさんは2つ」 つ△△
キタキツネ
「・・・」
チベスナ
「余ったキュウビさんは返してもらいますね」 ( ̄― ̄) つ 🦊
キュウビ
「・・・」
チベスナ
「では」
そう言うとチベスナは颯爽と去っていったのさ~
キュウビ
「ちょっと! 今のどういうこと? 私をなんだと思ってるの!? ねぇ、何か言いなさいよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライさん
「なんだかキツネにつままれたような話なのだ」
フェネック
「アカギツネたちもキツネにつままれたような顔をしてただろうね~」
アライさん
「思いつくだけでもオイナリサマ🦊につままれたイナリ寿司とか、言イナリになるキュウビとか・・・
って、そう言えば何の話をしてたんだったのだ?
とても大事な話をしてたと思ったのだが・・・」
フェネック
「さ~ なんだったかな~?」 🦊
アライさん
「まあ、いいのだ。
ジャパリまんを食べたら出掛けるのだ。
今日もパーク中にアライさんの名を轟かせるのだ!」
フェネック
「はいよ~ アライさんに付いてくよ~」(今でも十二分に響き渡ってると思うけどね~)
アライさん
「ところでタイトルの『イナイレ』ってなんのことだったのだ?
サッカー要素はカケラも無かったのだ」
フェネック
「あ~ それはね~
アカギツネたちが揉めてたのは、どうしてだった~?」
アライさん
「確かイナリ寿司が11ヶしかなかったからなのだ」
フェネック
「そ~ つまりイナリ寿司イレブンってことさ~
納得した~?」
アライさん
「割り切れないのだ…」
―終わりー
アカギツネに6個は多いので3つづつわけて余りは俺が食おう
チベスナ
「1人だけ2ヶですか? キュウビも付けます?」