雪景色を走り続けていると一個のコンテナハウスが向こうに見えた。
フェネック「なんかあるね~」
アライグマ「ちょっと行ってみるのだ。」
フェネック「はいよ~。」
ケッテンクラートを進めてコンテナハウスの入り口付近まで来た。近づいて見てみるとコンテナハウスの隣にはJPPR仕様のいすゞビックホーン(二代目)が雪を被ってサビて破棄されていた。
二人はケッテンクラートから降りてコンテナハウスのドアが開くか試した。見事ドアの鍵はされていなかった。中は当時の面影が残ったまんまだった。ソファーとデスクが置かれていてどうやら見るからに事務所だったらしい。
アライグマ「中は沢山分からない物があるのだ。」
フェネック「これも遺産?って言うのかな?。」
フェネックは机の上をなんとなく見てみた。机にはノートみたいな物が置かれていた。表紙には「日誌」と書かれていた。
フェネック「なんだろうこれ···?」
ノートを開いて見てみた。ノートにはこんなのが書かれていた。
199×年4月13日
いよいよ憧れのジャパリパークで飼育員!今日が初日の仕事で少し緊張しているけど大丈夫だよね··笑。
199x年6月4日
今日はあいにくの雨~。サーバルはつまんない~!と言っていたな~。キタキツネは···いつもと変わらずゴロゴロ··。そう言えばもうパークに来てから1年たったなー。(一年早い~笑)
2000年1月1日
明けましておめでとうございます!って言っても自分が書いて読むだけだからいっかー笑。20世紀も残り1年とは···なんか寂しいぃ。
2xxx年12月15日
長らく日誌に記録してなかったけどこれが最後の日誌···。そしてサーバルやキタキツネ達ともお別れ···。そしてセルリアンに攻撃され亡くなった他の飼育員の仲間···本当にごめん···皆··なにもできなくてすまない···。
私はあと15分後ぐらいにはこの事務所に迎えの車が来てそしてキョウシュウからヘリで避難しないといけない··。なんて書いたら言いか悲しみで思いつかないけど···本当にジャパリパークに来て飼育員になって楽しい毎日だっ
そこで文字は終わっていた。