「初めまして!『ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバー』だよ!
言いたいことは分かるよ。名前が長くて覚え辛いんでしょ?
私も毎回フルネームで呼ばれるとしんどいから『トーラー』って呼んで欲しいな!
突然だけど実は…私、魔法が使えるんだ!
水辺ではしゃぎまわるだけでカモさん達を集められるんだよ!凄いでしょ?
あれ?微妙な反応…どういう意味か分からない?
よし!じゃあ今から実演してあげる!最寄りの湖までお出かけだ!』
カナダ・ノバスコシア州原産の狩猟犬『ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバー』のオリフレです。
ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバーは『湖や海の沖にいるカモを岸辺まで誘い出す』という特殊な目的のために19世紀前半に現在のカナダ・ノヴァスコシア州ヤーマス郡にあるフランス系移民の子孫であるアカディア人のコミュニティーで作り出された犬種です。
銃を使ったカモ猟が普及する近代以前はカモの群れを文字通り一網打尽に出来る猟として網を使った猟が職業猟師たちの間で一般的でしたが、当然ながら網の届く範囲は限られているため何らかの手段でカモの群れを網の届く範囲に誘き出す必要がありました。
現代でも用いられる木製の精巧なカモの置物を岸近くに浮かべる方法もありますが、それとは別に編み出されたのが『はしゃぎまわる犬』を使う方法で、網の準備をしてある水辺の近くで犬が吠え声をあげずに飛んだり跳ねたりしながら縦横無尽に駆け回る事でカモの好奇心をくすぐりおびき寄せるというものです。
その用途に用いられていた英国原産の絶滅犬種レッド・デコイ・ドッグにレトリバーやスパニエルを掛け合わせて作り上げられたのがノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバーで、猟具が網から銃に切り替わる時代を迎えても射程の短さや命中率の低さ、連射が出来ず一撃必殺を強いられる単発式猟銃の弱みをカバーするためにカモをできる限り猟師の近くまで誘い出すと同時に、撃ち落としたカモを水の中から回収する役目に従事し、1945年にカナディアン・ケネル・クラブに『ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバー』の名前で登録、1995年にノヴァスコシアの州犬として認定されました。
現在ノヴァスコシア・ダック・トーリング・レトリバーを使ったカモ猟は猟銃の進歩に伴い衰退傾向にありますが、猟犬としての高い学習能力を備え、子供や他の犬とも仲良くできる社交性から家庭犬としても評価を得ています。
これはパークではしゃぎ回れば鴨のフレンズもバシバシ寄ってくるに違いないのだ!
いつもは引率役のカルガモさんが連れ回される側に!?
いつも解説文が濃くて読み込んじゃいますね
トーラーちゃん、ごつめの編み上げブーツがよく似合うユニークなフレンズですな
ロングブーツで水辺に対応しているのだ!
なお水に飛び込んであがってくるとしばらく歩くたびにゴポゴポと賑やかになる模様
牧羊犬ならぬ牧鴨犬!?
初めて知ったのだ
いつも勉強になりますのだ ありがとうなのだ
美人さんフレンズなのだ
服装の細部がとても細かくてすごいのだ
ボタンのところとか見入ってしまうのだ
実は野生の鴨を誘い出して飼い主に撃たせる囮という仕事をしている犬はもう一種類いて
そちらはある有名なスポーツ選手の飼い犬として最近名前が売れ始めていたりするのだ
もう一種類いるのだ?
ああ全然ワカラン
デコピンされたら思い出すかも知らん