>> 76
ライオンの群れ「プライド」には、群れを統率する、所謂、「ボス」は居なかったと思います。
「プライド」のメンバー自体は、血縁が近いものの、離合集散的な(普遍的でなく状況に因って入れ替わりがある)社会集団ですので、完全に統率している者の存在、というのは考え難かった…かと思います。
(幼獣を除けば、雌の個体数が雄よりも多いです。)
ライオンは「プライド」内でのみ、獲物の分配を行いますので、グループサイズが大きいと自分の食餌が減りますが、雄が幼獣をアヤめる行為(インファンティサイド)を防ぐ事を優先して、可能な限り多くの雌で子供を守ります。
自分の「プライド」外との争いにも、グループサイズが大きい方が勝ち易いというのもあります。
その時々の状況(餌が豊富にあるかどうかとか、幼獣が多いかどうかとか…)で、群れのメリット・デメリットの比重も変わりますので、協調行動があっても、それを統率する者の存在というのは考え難かったかと思います。
(間違っていましたら御免なさい。)
一応、参考までに、…
Packer, C., Scheel, D., & Pusey, A. E. (1990). Why lions form groups: food is not enough. The American Naturalist, 136(1), 1-19.
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Abstractだけがんばって読みます🐾
私が勉強していた分野(工学)では30年前の論文を読む機会が無いのでちょっと異文化を感じました。
色んな生物のことに詳しいですね〜。
>> 78
私が勉強していた分野(生物)ですと、ラボや共同研究者の方に依って様々ですが、私の所は、大体過去3年以内の論文を読むのと並行して、自分の専門分野に就いてはレビューとその引用文献、研究のネタ拾いとネタ被り防止の為に、17世紀頃の文献等、所謂、古典も探る感じでした。
分野に依って様々なんですね。
いえいえ、私も日々是好日で、好きな分野を楽しんでいる感じです。
有り難う御座います。
わかりやすく、丁寧な回答ありがとうございます!
かつてはオスがリーダーと言われてたことが多かったみたいですが、それぞれの群れの中の総意で決まるようなんですね
専門家の人がいるとは、これは心強い これからもよろしくお願いします