じゃぱりまんを砂に埋めるのは砂の中は暑くも寒くもないから長持ちする、僕は賢いから知ってるんだ
でもそろそろラッキービーストに新しいじゃぱりまん貰おう、今ある分はそろそろ食べちゃわないと、一つは僕の朝ごはん
残りは……そうだツチノコにあげよう、砂のたっぷり付いた方を
そう思い早朝から出掛ける、ツチノコはまた遺跡かな?
途中、何度も寄り道しながら
何度も飽きながら
僕はツチノコに会いに行く
ツチノコは遺跡が大好きみたいだ、毎日毎日飽きることなく調べてる
僕は遺跡は飽き飽きだ
熱しやすく冷めやすい僕には熱中し続けているツチノコが不思議でたまらない
どうしてそこまで熱を保てるのか、変温動物のくせに
……考えるのも飽きた頃、遺跡についた
いつものように声を掛ける
「ツチノコ、何をやっているのですか?」
「またお前か!新しい発見が無いか調べてるんだよ、……ん?昨日もこの会話しなかったか?」
「そうですか〜?
で何か見つかったのですか?」
「いやーこっちは調べ尽くしたみたいだな、あと調べてないのは……あ、奥の方にも気になる所があったな、ククッ楽しみだぜ……」ブツブツ
いつものツチノコ、一体何が楽しいのか
「……そういえばスナネコ、最近よく来るよな
あ!!もしかしてお前も遺跡の素晴らしさが分かったのかー!」
「……いえ、まったく」
「なんなんだよお前は!クッシャー!!」
「今日はじゃぱりまんを差し入れに来たのです、ツチノコはご飯も忘れて調べるから食べるのです」
「……そ、そうか、……サ、サンキュウな
って砂まみれじゃねーか!!」
「仕様です」
「親切なんだか、からかってんだか……」
「ではそろそろ帰るです」
「何しに来たんだお前はー!!
ま、まあ気を付けて帰れよな…………じゃぱりまんありがとう……またな!」
飽き飽きした遺跡からの帰り道、僕は明日の口実を探しながら帰るのです
【BGM】
ほんわかしてて いいぞ。