七日間色々探検しながらすごしたところ、そんなベリーハードな世界じゃなかったみたいだった。
いや普通リベリオンとか持ってる時点で多分人生イージーモードだが。
声をかけるものはこちらには敵対してこなく、無邪気に向かってくるのもいればやや警戒しがちなものもいたが。
俺は元から適応能力が高いらしく、だいぶここには慣れてきたので考えてみれば確かにそうかもと思った。
ある日、いつものイージーモードが始まると思い探検していると…
「姉様は仲間がいたら連れてきてほしいと仰っていましたが…そう簡単に見つかるものでしょうか…?」
仲間?仲間を探しているのか。轢かれる前は警察にはなれなかったからここでは少しでも警察らしいことをしてやろうと思った。
と言うか俺も最初そうだったがミニスカとか恥ずかしくないのだろうか。
いや、俺は仮にも女じゃなかったから女の子のオシャレとかよくわかんないんだがな。
「※Ciao,figlia. 誰かお探しかな?」(※こんにちは、お嬢さん。)
俺はイタリア語で挨拶するというシャレたことをした。
その子は普通に振り向いたかと思えば、俺の姿を見るなり驚愕していた。
アレ?顔になんかついてる?俺って不潔? それとも何か。このリベリオンにビビったのかね。
その子はこっちに近づいてくると、俺にこう言った。
「貴方、私と同じオオカミのくせに何ほっつき歩いてるんですか!早くお姉様の元に向かいますよ!」
……えぇ? 急になんだこの子は。 事情もクソも話さずに言わないでくれ。
とりあえず俺はその子に問いかけた。
「おいおい なにをそんなに おこっ「えっ まさか私たちオオカミ連盟をしらないのですか!?」
「きれぼし脳の言葉になっちゃったじゃないか… まぁいいや オオカミ連盟とは?」
「オオカミ連盟は私や貴方みたいなオオカミのフレンズが集まる連盟のことです。」
「あら意外と簡潔… とりあえずオオカミである俺はそこに行けばいいワケ? あとフレンズって何だよ」
「フレンズのことは現地で言います とりあえず私についてきてくださいね? お姉様が待ってるんです」
「そう…(無関心) ところであのド■クエでスライムとして出てきそうなやつはなに?」
「っ…… セルリアン…!」
セルリアン?なにか良く分からんが危険なんか? なんか俺の危険センサーか何かがそう言ってるんだけど。
とりあえずやべーものは殴れ。丁度こっち気づいてるみたいだしな。
「気づかれている…! 助けを求めないと…って えぇ!?」
「とにかく殴れ!やばそうなら殴る! 俺の決まり事だね」
俺は手にしたリベリオンで斬りかかる。兜割りがセルリアンとやらの脳天に直撃。
いや、こいつの脳天ってどこかわかんないんだけどな。 とりあえずそれらしい場所に。
「ムゥん!」
「な……… 何やってんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
とにかく俺は見よう見まねのダ■テの剣技をセルリアンとかいうのに浴びせてやった。
これは結構削れてる。
と、急にさせまいと思ったのか触手っぽいので攻撃してきた。
無駄無駄。今の俺は身体がめちゃくちゃ軽い。いとも容易く華麗に避けてやった。
そしてトドメにようわからん力をリベリオンに込めて…
「Drive!!」
衝撃波でぶっ壊してやった。もしかしたら うんが わるかったんじ ゃ ないかな。
俺はリベリオンをしまい、オオカミの女の子の方を向いた…ら、また驚愕していた。
「せ、セルリアンをたった一匹で…」
「いや別に凄いわけじゃないよ♂(レ)」
ドヤるのはノンケだけです、みたいな感じになった。
そんなやり取りをしていると…
「大丈夫!?なにかあったの!?イタリアオオカミ!?」
「お姉様!?」 「えっなにこれは」
誰かやって来たようだ。そして出会ったオオカミの名はイタリアオオカミだったみたい。