ゴロ「たとえば…サーバルは自分の欠点って何だと思う?」
サー「うーん、おっちょこちょいなところ?」
ゴロ「“おっちょこちょい”って“いろんなところにアンテナを張ってる”から少し抜けてるところがあるともいえるんじゃない?」
サー「確かに!」
ゴロ「じゃあニホンオオカミ。君は自分の欠点って何だと思う?」
ニホ「えっと、あんまり人の話聞かずに突っ走っちゃうところがあるって菜々が言ってた」
ゴロ「それって、“自分が話したいような素敵なことが沢山ある”ってことでもあるよね?」
ニホ「そうとも言えるかも!」
ゴロ「長所と短所は表裏一体、どんなことだって良い言い方と悪い言い方ができるんだ。見方によれば長所だって短所になるし、短所だって長所になりえるんだ」
カラ「い、言えてるわね」
ゴロ「人の悪いところを見つけようとしたところで、結局良いところも見てるんだ。それを長所か短所と捉えるかっていうささいな問題だ、と僕は思うよ」
サー「そうなんだ!」
ニホ「ってことは私たちはずっと短所といっしょに長所も探してたってことなんだ!」
ゴロ「でも、どちらを探したとしても相手のことを良く知れたってことには変わりないんじゃない?きっと君たちなら、より一層彼と仲良くなれるんじゃないかな」
カラ「マスターの言うとおりね、流石だわ…」
ゴロ「なに、中年のおじさんのくだらない人生論さ。1杯ご馳走するから、彼の粗捜しはもうよしてくれないか?」
カラ「わかったわ、ごめんなさい」
アド「ならよかったです…」
ワカ「さ、ご注文は何になさいますか?」
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