アライグマとフェネックを乗せて魔理沙が飛び立った後、神社にて
霊夢「……さあ、紫
何を企んでいるのかしら?」
紫「……あら、何も企んでなんか無いわよー」
霊夢「……じゃあどうして結界の道を塞がずにいるのかしら?
昨日のセルリアンは弾幕を吸収する、スペルカードルールがある幻想郷とは相性最悪よ
わざわざリスクを増やしてまで夜まで時間を伸ばした理由は何なの?
紫なら結界の調整にそんなに時間がかかるとは思えないんだけど……」
紫「うふっ、さすが博麗の巫女
霊夢は誤魔化しきれないわねー」
霊夢「やっぱり何かあるのね」
紫「私は何もしようとしてないわ、本当よ
協力者に少し待ってくれと頼まれたのよ」
霊夢「……協力者?」
紫「ええ、結界が繋がった時に彼方から先にコンタクトしてきたわ、協力者というのは結界の活かし方を教えてもらったのよ」
霊夢「……紫に結界を指南出来るほどの者がいるなんて思えないんだけど」
紫「それがいたのよー、四神の結界のプロフェッショナルがね」
バサッバサッ、スタ
「ここからは我の口から説明した方が良さそうじゃ」
紫「あら、協力者さんのお帰りね」
霊夢「あなたは?」
スザク「我はスザクじゃ」
霊夢「スザク……って四神の朱雀?」
スザク「そうじゃ
我々の世界、ジャパリパークという所でフレンズ化したんじゃ」
紫「結界越しにコンタクトがあって、先ずはお互いの世界に関して情報交換をしたわ
サンドスター、フレンズ、とても興味深いお話でしたわ」
霊夢「そのスザク様が幻想郷に来た理由は何なのかしら?」
スザク「ふむ、探したいものがあったのじゃ」
霊夢「探し物?」
スザク「物では無くフレンズなのじゃがな
……我々の世界の結界(アンチセルリウムフィルター)と呼ばれておるが、結界を張る際にその身を賭して協力してくれた者がいたんじゃ」
スザク「……いつかは再びフレンズ化して再会出来る日が来るかと思っておったがその様子がなかなか無くてな
そんな時、此方の世界、幻想郷の事を知った
もしかしたら此方の世界に居るやもしれんと紫に頼んで少し探させてもらっていたのじゃ」
紫「それで、見つかりまして?」
スザク「いや、此方の世界にも居らんかった」
霊夢「……そう、でも幻想郷に居ないという事はまだ幻想になって無いということ、悲観することじゃないわ
きっとあなたの世界でまた会えるわよ」
スザク「そうか……礼を言うぞ博麗の巫女よ
紫も無理を言って時間を取らせてすまなかった、我もフレンズの姿を保っているのもそろそろ限界じゃ
ジャパリパークの迷子どもが戻ったら一緒に帰るとしよう」
紫「スザク様には結界の件で色々教えて頂きましたから、協力は惜しみませんわ、また是非いらしてくださいね
……次はサンドスターのお話あたり詳しく聞きたいですわ♪」
霊夢「……紫、あなたやっぱり何か企んでるでしょ」
紫「霊夢こわーい、何も企んでなんか無いわよ❤」
スザクが絡んでいたとは…
四神の力を幻想郷に取り入れるとサンドスターが本格的に幻想入りしそうですね