続き
神社の縁側にて
霊夢「はい、お茶とお煎餅しかないけど」
フェネック「ありがとー」
アライさん「いただますのだ!」
霊夢「あら魔理沙もまだいるのね」
魔理沙「面白そうだからな」
霊夢「それで、あなた達何処から来たのかしら?」
フェネック「それが……ジャングルを歩いていたらー」
アライさん「川の中にぴかぴかしたものが見えたから飛び込んだのだ!」ボリボリ
フェネック「そしたらアライさんが流されてー」
アライさん「溺れるかと思ったのだ!」ボリボリ
フェネック「アライさんを助ける為に川に入って下流まで泳いで来たら知らない森に居たのさー」
魔理沙「霊夢、近くにジャングルなんてあったか?」
霊夢「おそらく"迷いこんだ"のね」
アライさん「フェネックーこの平べったいヤツ美味しいのだ!!」
フェネック「ジャパリまんより少し固いけど美味しいねー」
魔理沙「なんだアライさんもう食べちゃったのか、私の分も食べていいぜ」
アライさん「本当かー!
魔理沙はいいヤツなのだ、いただくのだ」
魔理沙「面白いヤツだな」
フェネック「かわいいのさー」
霊夢「フェネックとアライさんは人間では無いわよね、妖精か何かなのかしら?」
フェネック「ようせい?私達はフレンズだよー」
霊夢「フレンズ?
……聞いたこと無いフレーズね」
魔理沙「……18点だな」
霊夢「駄洒落じゃないわよ」
アライさん「?」
霊夢「迷いこんだのなら紫に相談してみようかしら……」
……(ドドン、バキッ)
霊夢「!?」
魔理沙「森の方からだな」
……(ゴゴ)
魔理沙「森に何かいるみたいだな」
ヒュン
紫「霊夢、森に正体不明の妖怪が出たわ」
霊夢「紫!何事なの?」
紫「説明は後でいいかしら?
さっき妖怪と対峙したけど私の攻撃が通用しなくて困ってるのよ」
アライさん「何事なのだー!?」
紫「あら?そちらは?」
アライさん「アライさんなのだ!」フェネック「フェネックだよー」
霊夢「"迷子"よ」
紫「……もしかして
私は紫よ、アライさんにフェネックさん一緒に来てもらえるかしら?」
魔理沙「面白そうだぜ!私も行く
アライさん、私の箒の後ろに乗っていいぜ」
霊夢「じゃあフェネックは私が抱えて行くわ、森へ向かいましょう」
フェネック「いや、抱えてもらわなくても自分で歩けるよー」
霊夢「飛んで、行くのよ」
アライさん「なにー!霊夢と魔理沙は鳥のフレンズだったのかー!?」
魔理沙「鳥じゃ無いけど飛べるんだぜ、落ちないようにしっかりつかまりな」
紫「じゃ行きましょう」
ビュウ
アライさん「おー!アライさん飛んでるのだー!」
フェネック「はしゃぐと危ないよーアライさーん」
森
……ズズン
魔理沙「なんだ、あれは?」
アライさん「あー!セルリアンなのだー!!」
霊夢「セルリアン?」
紫「やっぱり彼方の世界の異形だったのね」
フェネック「けっこう大きいよーあれはハンターじゃないと厳しいかもー」
霊夢「あら、私達だってこう見えてハンターなのよ」
霊夢「魔理沙!」
魔理沙「おう!」
魔理沙「弾幕はパワーだぜ
マスタースパーク!」
ズギャー
アライさん「おお!ぴっかぴかですごいのだー!!」フェネック「おー」
……シューン
霊夢「効いてない!?」
魔理沙「ダメージ食らって無いみたいだな、それになんかでかくなってないか?」
紫「やっぱり駄目みたいね、私の攻撃も効かないのよ」
フェネック「もしかしたら吸収しちゃってるのかもだよー、セルリアンには輝きを奪うヤツもいるらしいのさー」
霊夢「困ったわね、これじゃ迂闊に手をだせないわ」
魔理沙「セルリアンには弱点とかないのか?」
アライさん「石を狙えばいいのだ!!」
霊夢「石?」
フェネック「アイツの背中にある出っ張りの中にたぶん石が隠れてるよー」
魔理沙「その石をぶっ壊せばいいのか?」
フェネック「そうだけど、あのサイズだと私達じゃ石を露出させるのが精一杯かなー」
紫「あなた達も戦えるの?」
アライさん「フレンズだって戦えるのだ!!」
魔理沙「分かった、霊夢
アライさんとフェネックをセルリアンの上空まで運んでやってくれ
二人の攻撃で石が露出したら私が体当たりで石を破壊する」
霊夢「二人って
アライさん、フェネック大丈夫?」
フェネック「野生解放すればなんとかなると思うよー」
アライさん「アライさんにおまかせなのだー!!」
※黒セルリアンより少し小さいサイズなイメージです
セルリアンの頭上
霊夢「じゃ、二人とも攻撃したら直ぐにセルリアンから離れなさい
魔理沙が突っ込んでくるわよ」
フェネック「はいよー」
アライさん「まかせるのだ!」
フェネック、アライさん「「野生解放!!」」
ザシュ!ガキャ!!
霊夢「よし!石が見えたわ
アライさん、フェネック離れて!」
魔理沙「いくぜー
スターダストレヴァリエ!」
☆★☆★
ズギャ
パカーン!!
アライさん「やったのだー!」
フェネック「やったねアライさーん」
魔理沙「へへ」
霊夢「なんとかなったわね
……じゃあ紫、説明してもらおうかしら?」
紫「……どうやら結界の調整中に他の世界とリンクが繋がってしまったみたいなのよ」
魔理沙「どういうことだぜ?」
紫「結界の補強に中国の四神の概念を取り入れてみようと試したんだけど」
紫「ここからはおそらくなんだけどアライさんとフェネックさんがいる世界でも四神をなんらかの結界として使ってたんじゃないかしら?」
紫「それで此方の世界の結界とリンクして道が出来てしまったんだと思うの」
霊夢「それで向こうの世界から迷子さんと異形が現れたと」
紫「結界がリンクした理由は不明だけど道が出来たのは確かね」
フェネック「私達は帰れるのー?」
紫「それは大丈夫よ、リンクはまだ切れてないから私が道案内すれば迷わず帰れるわ」
魔理沙「よかったな」
フェネック「安心したよー」
霊夢「せっかくだから今夜は泊まっていきなさい、二人にお礼もしたいし」
アライさん「本当か!ありがとうなのだ!」
フェネック「野生解放で消耗したから助かるよーお言葉に甘えさせてもらうよ」
魔理沙「よっしゃ今日は宴会だぜー」
霊夢「魔理沙は呼んで無いわよ」
魔理沙「そう言うなよ、せっかくだぜ?」
アライさん「合縁奇縁一期一会なのだ、一緒に楽しむのだ!」
フェネック「袖すり合うも多生の縁ってやつだねー」