「ム…」
ジョジョたちはこのあと結構な距離歩いてきた その先にあったのは大きな川。
流れもやや強く 普通の人間が泳ごうとするのは自殺行為!
「これじゃあ渡れないね…」
かばんは肩を落とした。かばんは自分にこんな川を泳ぎきれると微塵も思わなかったからだ。
そして 自分に自信がない。自分は何も出来ないと思っているからだ。
「コォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ…」
ジョナサンは不思議な呼吸をしていた。かばんたちは地面にナゾのエネルギーが働いていることを感知した。
「ジョジョ、なにしてるのー?」
「ああ 少しね…」
ジョナサンは変わった呼吸をやめたと思えばおもむろに川へと足を出した。
「な なにしてるんですかジョースターさん! 流されちゃいますよ!!」
かばんはあせってジョナサンに危険と呼びかけた…が
ジョナサンは川で立っていた!立っているところの足元の水面には変わった形の波紋が浮かんでいた。
「うみゃ!?」
「こ これがじじいも使ってた波紋の力か…」
サーバルはその光景を見て驚愕し、冷静な承太郎もこれにはビビった!
「波紋エネルギーで水面に立つことだってできるさ!えーと、承太郎は大丈夫?」
「一応おれは泳げそうだ サーバルかかばんを運んでやれ」
「ジョースターさんの考えることはよくわかんないですよ…」
そしてジョナサンはサーバルをお姫様抱っこで水面を渡り、
承太郎は自らの肩に足を、そして頭に手を置かせて泳ぎ出した。
「サーバル、大丈夫?怖かったり痛かったりしない?」
「うみゃ、ちょっぴりからだが痺れるけど大丈夫かな」
「あ、あの 承太郎さん 重くないですか? 無理はしないで…うわぁ!」
「やれやれ 人の心配するより自分の心配をしてろよな」
あれこれいいながら四人は川を渡っていると…
「えぇ!?ちょ ちょっと 川を渡るのは流石に無理があるでしょ!?」
結果…舟渡しの船で移動することになったのだった。
「いやさ…そこの白いキミ、川を歩いてるってどういうことなんだ!?何者!?」
「ん~…ぼくにはわからないな とりあえずぼくの名前はジョナサン・ジョースター きみは?」
「変わったことをするひとは名前も変わってるなぁ… ま、いいや 私はジャガー ここらへんでふなわたしをしてるのさ」
「それで、そっちの子たちは?」
「正式にはイッカクだ(多分) んで名前が空条承太郎だ」
「かばんです」 「サーバルだよ!」
お互い自己紹介したあと、ここに来るまで起きたことを話したりした。