「ジョナサン・ジョースター… 自分の考えを貫く真っ直ぐな子… あの子ならどんなところでもかばんを導いてくれるでしょうね」
カバは物陰でそう独り言を呟いていた
~ゲート近くに来る前…~
「わーい!水だー!」
サーバルとかばんは水場に駆け寄って行った。
ただし、ジョジョは怪しがって近づくことはなかった。そこに何かいると思ったからだ。
「だぁ~れ~?」
そこからカバが現れた。かばんはおどろいて腰をぬかしていた。
サーバルはおどろいた様子もなく、「あ、カバ!」と言っていた。
そしてジョジョは「これがカバなのか…!?」と驚愕していた。
カバはかばんに質問をしていって「あなた、何も出来ないのねぇ」と辛辣な一言を言っていた。
そしてジョジョにも質問していた。
「あなた、名前は?」
「ジョナサン・ジョースター それがぼくの名前だ」
「ジョナサン・ジョースター…?聞いたことない動物ですわね」
「そりゃあぼくの名前であって動物名じゃあないからね… ぼくはどんな動物かわかってないんだ」
「あなた、泳げまして?」
「それなりに」
「空は飛べるんですの?」
「えぇ… 羽根もないのに飛べないよ」
「足が早いとかは?」
「…早いのかどうかわからない」
「じゃあ… この子たちを守れるだけの力はあって?」
ジョジョはその質問はがっつくように答えた。
「当然だッ! たとえサーバルたちじゃあなくてもぼくは紳士として女の子は絶対に助けてみせる」
カバはその強い眼差しを見て 嘘は言っていない、固い意志を認識した。
だがあえてカバは、ジョジョにプレッシャーを与えようと、
「シンシがなんだか良くわからないけど、あなたはそれを貫けるんですの?もし助けられなかったら、なんて…」
「ぼくを馬鹿にするなッ そんなに言うならぼくがほんとうに救えないかどうか見てみればいいじゃあないか
その場凌ぎなんかじゃあないぞ!ぼくは紳士として誓って言っているんだ!」
カバはジョジョの強い意志を再認識した。そのあと、なんの言及もしなかった。