リカボス?その1
火山の麓にて〜
リカオン「周辺も特に異常無しと!
今日のパトロールは以上かな
後はヒグマさん達と合流して」
リカオン「……おや
あれは……ボス?」
岩の近くにボスが倒れている
リカオン「ボス!
ボス! どうしたのさ」
ボス「…………ボ……ス?」
リカオン「うわ!? 喋った……
ボス何があったんだい?」
ボス「……ココ…ハ?…………ボクハ?
……ボス」
リカオン「ええ?
覚えて無いの?……これは判断キツイなあ」
リカオン「とりあえずヒグマさん達と合流して報告しなきゃ
ボス!あたしはリカオン
一緒に来て欲しいんだけど動けるかい?」
ボス「……リカオン
オーダー了解ダヨ、ツイテ行ケバイインダネ」 ピョコン
リカオン「あ、それあたしの決め台詞だから」
ボス「?」
リカオン「いや、いい、行こうか」
麓近くの森にて〜
ヒグマ「そっちは異常無かったか?」
キンシコウ「ええ、大丈夫よ
後はリカオンね、少し遅いわね」
リカオン「只今戻りました
火山の麓付近にもセルリアンは見られませんでした」
ピョコンピョコン
ヒグマ「おや?
ボスも一緒だったのか」
リカオン「はい、それがですね……
このボス、麓で倒れていたんですけど、記憶を無くしてるみたいで」
ヒグマ「どうして分かるんだ?」
ボス「ハジメマシテ、ボクハ……ボスダヨ」
ヒグマ「!?」 キンシコウ「喋るの!?」
リカオン「はい、あたしが発見した時から喋ってました」
キンシコウ「麓にいたそうね
ボス、そこで何してたの?」
ボス「分カラナイ、気ガ付イタラアソコニ居テ」
リカオン「ヒグマさん、どう思います?」
ヒグマ「これは……
本来、ボスが喋るのは人がいるときか、人の緊急時のみのはず」
キンシコウ「かばんが旅立ったからこの島にはもう人は居ないわよね」
ボス「??」
ヒグマ「一度、麓と火山周辺を調べてみる必要があるな
あるいは新たに人がフレンズ化した可能性も……」
ヒグマ「リカオンはそのボスを図書館まで連れて行ってくれ
博士と助手なら何か分かるかも知れない」
リカオン「あたし一人でですか?
オーダーキツイですよ〜」
ボス「リカオン、一人ジャナイヨ」
キンシコウ「あら、よかったわね
頼もしいパートナーよ」
リカオン「えー
ボスが戦ってる所なんて見たこと無いですよ」
ボス「マカセテ」
キンシコウ「ふふ
あら?よく見ると少し変わったボスね」
ヒグマ「んん?普通より色が濃いか……
とにかく博士に見てもらうのがいいだろう」
ヒグマ「今日はもう遅いから調査は明日から始めよう
リカオンとボスも今日は休んで
明日、図書館に向かってくれ」
ボス「オーダー了解ダヨ」
リカオン「また、あたしの台詞取らないでよぅ」