リカボス?その4
火山の麓にて〜
ボスの居た場所周辺の調査に来ていたヒグマとキンシコウ
ヒグマ「これは!」
キンシコウ「……どういうことなのかしら?」
ヒグマ「……もしかしから、私達は思い違いをしていたのかもしれない
他には異常は無さそうか?」
キンシコウ「ええ、見て回った範囲には異常無し
フレンズらしき姿も無かったわ」
ヒグマ「分かった
調査は切り上げて私達も図書館に向かおう、リカオンとボスが気になる」
キンシコウ「ええ、行きましょう」
…………ゴゴ……
図書館にて〜
博士「リカオンが単独行動とは珍しいのです」
助手「今日はどうしたのですか?」
リカオン「実は博士と助手にボスを見てほしくて連れてきたんです」
ボス「コンニチハ」
博士「……ほう、喋っているのです」
助手「このラッキービーストはどうしたのです?」
リカオン「火山の麓に倒れていて、声をかけたら返答がきたんです
それで事情を聞こうとしたんですが……」
ボス「覚エテナインダ、自分ガ何ナノカモ最初ハ分カラナカッタヨ」
博士「記憶をロスしたと言うことですか……ボスだけに」
助手「……」
ボス「?」
リカオン「駄洒落言ってる場合じゃないですよ
故障……とかなんでしょうか?
博士と助手なら何か分かるかもと連れてきたんです」
助手「そうですか、我々で分かれば良いのですが……」
リカオン「どういう事ですか?」
助手「そもそもラッキービーストが故障した事例がほとんど無いんです」
博士「正しくは我々が把握出来た事例が無い……
フレンズはラッキービーストが各々何の役割を持っているか分かりませんし、ラッキービーストの方から故障を訴えて来ることもありません」
助手「不動個体になってから故障していたんだと気付く事がほとんどです」
リカオン「それじゃ……ボスは!?」
助手「しかしそれはラッキービーストと会話出来ない故に、です」
博士「そのラッキービーストは我々と話せるので色々と調べてみるのです」
リカオン「はい! お願いします」
ボス「イタクシナイデネ、委託ダケニ」
博士「……ほう」
助手「学習能力は高いですね、学習対象が博士だったのが残念でなりませんが」