~ ジャパリカフェ ~
カラン カラン…
キングコブラ「失礼す
アルパカ「ふわああぁ!コブラあぁ!?まってだよぉいらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!どうぞどうぞ!ゆっぐりしてってぇ!」
キングコブラ「アルパカ!?」
ミナミコアリクイ「え、アルパカ?」ヒョコ
アルパカ「うええぇ!?アリクイまでぇ!うれしいなぁ!楽しいなぁ!さぁさ、こちらへこちらへ、今お茶淹れるから座ってまっててねえ↑」
ミナミコアリクイ「あ、うん…」ストン
キングコブラ「お、おう…」ストン
アルパカ「ふっふ~ん♪」ガサゴソ
ミナミコアリクイ「アルパカ…こんなところにいたんだ」
キングコブラ「前にふもとで”カフェをやるから来てね”と言われたが…まさかこんな山の上とは…」
ミナミコアリクイ「うん、あたしも言われたけど全然わからなかったよ…ところでおちゃってなんだろう?」
キングコブラ「おちゃ……”入れる”って言ってたからなんか入れるものなんじゃないか?」
ミナミコアリクイ「おちゃが入れるの?おちゃを入れるの?おちゃに入れるの?」
キングコブラ「え?ま、まてっ、ややこしくなってきた…えとおちゃが…」
アルパカ「おまたせぇ~↑はい、どぉぞーどーぞぉ!」コト コト
キングコブラ「あ、ありがとう…(これが、おちゃ…か?)」
ミナミコアリクイ「わっ、いい香り」
アルパカ「でしょお!?これね紅茶っていうんだぁ!香りもいいし味もおいしいんだよお!ささ、ぐいっと召し上がってえ~」
キングコブラ「なるほど、食べ物なのか。いただくとする…」スッ
ガリッ
キングコブラ「ぐっ!?結構硬いんだな…」
アルパカ「あ~、それカップの部分だねぇ」
ゴク…
ゴク…
キングコブラ「ふぅ…体に染みるな…」
ミナミコアリクイ「おいしい、こんなの初めて飲んだよ」
アルパカ「気にいってもらえて良かったあ!それにふたりがきてくれて嬉しいなぁ!前言ったこと忘れてるのかとおもったよお」
ミナミコアリクイ「ごめんね、場所がわからなくて」
アルパカ「えぇ~?わかるように目印をカフェの近くにつくったのにぃ」
キングコブラ「それふもとからじゃ見えないだろ…」
アルパカ「まぁまぁゆっぐりしてってえ。おかわりもあるからねえ~」
キングコブラ「あ、まてアルパカ。ここにトキって奴はいるか?」
アルパカ「あ~トキねえ!うちの常連さん!毎日くるよぉ~」
キングコブラ「そいつに会いにきたんだ。今日はいないのか?」キョロキョロ
アルパカ「それがねぇさっき出てったよぉ」
キングコブラ「なっ…」
ミナミコアリクイ「ええ…」
アルパカ「大丈夫大丈夫、1日4,5回はくるから」
ミナミコアリクイ「そんなに!?」
キングコブラ「もはや居たほうがいいんじゃ…」
カラン…
カラン…
トキ「ただいま」
アルパカ「ありゃま、噂をすれば帰ってきたよお、おかえりぃ~」
トキ「…?なにかあったの?」
アルパカ「トキにお客さんだよぉ~」
キングコブラ「キングコブラだ」
ミナミコアリクイ「ミ、ミナミコアリクイだよ…」
トキ「はじめまして。私はトキ」
キングコブラ{こいつがトキ…普通…というかむしろ声は小さくないか?}ヒソヒソ
ミナミコアリクイ{うーん、そうだね}ヒソヒソ
トキ「私に会いにきたの?」
キングコブラ「あぁ、声を聞きに来たんだ」
トキ「え…”歌”を聞きにきた…?」
キングコブラ「ん?」
トキ「ムフッ。ということはあなた達、私のファンね?」
ミナミコアリクイ「あれ…そうなの、かな?」
キングコブラ「まぁファンでもなんでも、とりあえず声が聞きたいんだ」
トキ「ムフフッ。いいわ、一曲披露するわ」
アルパカ「あぁ、でももう喉が良くなるお茶はないよぉ?」
トキ「大丈夫よ。お茶がなくてもファンの期待には応えなくちゃ。ほら皆座って」
キングコブラ「あぁ」ストン
ミナミコアリクイ「あ、うん」ストン
アルパカ「あ、お代わり準備するねぇ~」トコトコ
トキ「それでは一曲…」
トキ『 わ"たぁ"し"は"ト"キ"----------
~ かえりのロープウェイ ~
ミナミコアリクイ「すっごい声だった…」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…威嚇とかいうもんじゃなかったな…参考にはできそうか?」
ミナミコアリクイ「うーん…だめかなぁ…耳もギンギンしてたし」キーコ キーコ
キングコブラ「一曲どころか何曲も歌ってたもんな…」
ミナミコアリクイ「うん、凄く楽しそうに歌ってたよねトキ」キーコ キーコ
キングコブラ「あぁ…なんか途中からこっちまでハイになってしまった」
ミナミコアリクイ「楽しかったね。。。コブラ、また行こうよ」キーコ キーコ
キングコブラ「…この依頼が終わってからな」
・・・・
・・・
・・
~ じゃんぐるちほー ~
ミナミコアリクイ「ぅぅ、辺りが暗くなってきてるぅ…」
キングコブラ「くッ…今日中の完遂は無理か」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…1日中つき合わせちゃって…」
キングコブラ「気にするな。そんなことより明日も威嚇の練習をするから今日はゆっくり休め」
ミナミコアリクイ「うん!」
キングコブラ「じゃあ今日はここで解散だ。完全に暗くなる前に帰るんだぞ」
ミナミコアリクイ「わかった!」
キングコブラ「またあしたな」
ミナミコアリクイ「うん、またあし
ビュウッ ガサガサ…
ミナミコアリクイ「わあああっ!?」
キングコブラ「ど、どうした!?」ビクッ
ミナミコアリクイ「ご、ごめん…木の影がおばけに見えて…」
キングコブラ「ったく、大丈…………なるほど…アリクイ、まだ時間あるか?」
ミナミコアリクイ「へ?」
キングコブラ「ここにも枝と葉っぱを付けて…」
ミナミコアリクイ「ぅー…なにこれ、動きにくいよ…」ガサガサ
キングコブラ「こんなものか…どうだ?」
ミナミコアリクイ「どうって…体にたくさん葉っぱと枝がくっついてるだけだよ?」ガサガサ
キングコブラ「木のおばけをイメージしてみたんだが」
ミナミコアリクイ「おばけに見える?」
キングコブラ「見えない…」
ミナミコアリクイ「ダメじゃんーッ!」
キングコブラ「まぁまて、その状態でいつもの威嚇をしてみろ」
ミナミコアリクイ「ぇぇ…はい」バッ
キングコブラ「……うーん…」
ミナミコアリクイ「もーっ!!」バサバサ
エリマキトカゲ「ふぁあ……なんか騒がしいよ…こっちかな?」
キングコブラ「あ、すまない。近くで寝ていたのか」
エリマキトカゲ「コブラ…?と…」
ミナミコアリクイ「ご、ごめんね…」バサッ
エリマキトカゲ「ッッッ!!!?」
キングコブラ「んじゃ今日はもう…
エリマキトカゲ「わああああああっ!!おばけええええ!!!」
キングコブラ「……え?」
ミナミコアリクイ「ふぇ?」
エリマキトカゲ「にげろおおおおおお!!!」ピューッ