フレンズと学ぼう~危険物取扱者丙種編~「燃焼と消火」
ブラックバック
「おお、ついたぞ!」
カメラ
「お、焚火か。確かに燃えるときのパチパチッって音はたまらなくいいな。」
オーストラリアデビル
「それにポカポカしてあったかいです~。」
タスマニアデビル
「一緒にサツマイモも焼けるし~。」
ブラックバック
「そういえばカメラ、なんで火をつけれるんだ?なぜ火はこんなにも明るいのだ?」
カメラ
「物が燃える、つまり燃焼するときは可燃物と酸素が激しく反応して光と熱を生み出している。だからあったかかったり明るいんだ。」
オーストラリアデビル
「要は、燃えるものと空気と熱があれば燃えるってことですね。」
カメラ
「お、理解が早いね。そうだよ。燃焼に必要な可燃物(燃えるもの)、酸素供給源(空気or酸素)、点火源(熱源)があることによって物は燃焼する。この三つを合わせて、『燃焼の三要素』というんだ。」
ブラックバック
「これって何かが欠けていたら燃焼は起こらないのか?」
カメラ
「そうだよ、別の例で例えると、ジャパリ団は君たち三人がそろってないと団として機能はしないはずだ。(多分)」
タスマニアデビル
「そういうことか。というか、なんか火が小さくなってきたな。」
カメラ
「薪をくべればいいんじゃないか?可燃物を増やしたりすることで燃焼の四要素である「継続」ができる。」
オーストラリアデビル
「そういえば、前にこれ入れれば燃えるスピードが速くなるって博士が言ってたから、これ入れてみよう。」
カメラ
「...ッ!だめだ、よせッ!!」
オーストラリアデビルはなぜか持っていた灯油(6リットル)を注ぎ始め、火柱が大きくなり、その容器ごと投げてしまったために、火災が起こった。
カメラ
「早く消火器を!」
タスマニアデビル
「水じゃダメなのか!?」
カメラ
「水じゃダメな理由は後で伝える!とにかく何か消火器を!」
ブラックバック
「カメラ、持ってきたぞ!これだったな、消火器ってやつは。」
カメラ
「よし来た!すぐ消火するぞ!」
...その後火は無事消すことができた。
タスマニアデビル
「焼いてたサツマイモが見るも無残な姿にぃぃぃ...。」
オーストラリアデビル
「ごめんねタスマニアデビルちゃん。また焼こう。」
タスマニアデビル
「うん...そうする。」
ブラックバック
「それにしても、なんであんな大きな火を一気に消せたんだ?」
カメラ
「燃焼の三要素があるように、消火にも大事な三要素+αがあるんだ。今回の消火方法は、主に「窒息消火」と「抑制(不触媒)消火」だ。」
オーストラリアデビル
「ほかにはどんな消火方法があるんですか?」
カメラ
「あとは「除去消火」と「冷却消火」だ。」
ブラックバック
「除去、窒息、冷却、抑制...。どれも前に言った燃焼の三要素である、「可燃物」、「酸素供給源」、「点火源」、そして+αの「継続」に対応しているな。」
カメラ
「お、いいところに気づいたじゃないか。そうだよ。除去消火は「可燃物」を取り去る方法。窒息消火は「酸素供給源」を断ち切る方法。冷却消火はその燃えている物を冷却して「発火点(点火源)」以下にする方法。抑制消火は燃焼に関係ないもので「継続」させない方法なんだ。」
タスマニアデビル
「さっきは酸素の供給を断ち切って、燃焼を継続させない方法だったんだな。」
カメラ
「そう。さっきも言ったように、燃焼の三要素が欠けていれば燃えなくなるからそれを利用して消火しているんだ。」
ブラックバック
「さっきは何で消火するときに水でやるのは駄目だったんだ?」
カメラ
「オーストラリアデビルが入れたのは危険物第四類の第二石油類の灯油だったんだ。この灯油は、読んで字のごとく「油」なんだ。つまり水に浮く。」
オーストラリアデビル
「確かに油使うときに水かけると油がはねてくるのと同じなのかな?」
カメラ
「そう。特に油が燃えていた場合、水で油が火と一緒に移動して燃え広がってしまうから使っちゃダメなんだ。...とりあえず、消火して少し寒くなってきたから、もう一回火をつけようか。」
タスマニアデビル
「オーストラリアデビルぅ、またあれ入れないでくれよ。」
オーストラリアデビル
「大丈夫、もうしないから。」