~リンパ節~
リカオン 🔔ちりんちりん!
「オーダー! ウィルスリアンの抗体ぃ!」
ギンギツネ(エフェクターT細胞)
「うぃーむーっしゅ!」
チャカチャカ…
ギンギツネはPCで過去のデータを検索する。
ギンギツネ
「あった! えーと… ふんふん。
コウタイジャーレッドA1(抗体)が効くのね」
オイナリサマ(樹状細胞)
「話は聞かせてもらったわ。
訓練(ワクチン接種)した通りの手順でセルリアンをぱっかーん!するわよ」
リカオン
「オーダー了解です」( ̄ ^ ̄)ゞ
オイナリサマ
「じゃあギンギツネ、変身よ!」
ギンギツネはヘルパーT細胞とキラーT細胞に分化した。
キンシコウ(ヘルパーT細胞)は髪を数本抜くと息を吹きかける。
それらはたくさんのキンシコウになり、同時にリカオンも増員する。
オイナリサマ
「セルリアンハンター出撃!」
ヒグマ(キラーT細胞) キンシコウ(ヘルパーT細胞) リカオン(B細胞)
「了解!」 ( ̄ ^ ̄)ゞ
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患部に到着したセルリアンハンターたち。
リカオンとキンシコウは「コウタイジャーレッドA1」を使い、ウィルスリアンの動きを止める。
そこにパフィン&サーバル(貪食細胞)が飛び掛かり、食べ尽くす。
一方のヒグマは、ウィルスリアンに乗っ取られた細胞を次々に破壊する。
そこにもパフィンとサーバルが群がり、食べ尽くす。
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チベスナ(サプレッサーT細胞)
「そろそろ攻撃をヤメてもいいと思いますよ」
見ると、ウィルスはほとんど片付き、被害も最小限に食い止められた。
ヒグマ
「そのようだな。 では撤収!」
キンシコウ
「じゃあ、後はよろしくお願いしますね」
リカオン
「オーダー了解です。 ( ̄ ^ ̄)ゞ
では抗原提示を解消。
通常パトロールに戻ります」
サーバル
「いやぁ大変だったねぇ」
パフィン
「ひょいぱく」
日常に戻った喉粘膜では、ブタが後片付けを始めていた・・・
隊長
「いやぁ心配かけたね」
マイルカ
「隊長が元気になったぁ! わっふーい!」
ドール
「もう! 心配したんですよ!」
ミーア
「まったく… これに懲りたら健康的な生活を心掛けることですわ」
ハシ
「幸い軽症で済んだようだな」
アライ
「良かったのだ」
アミメ
「あの回復力・・・ヤギね!」
博士
「キラーT細胞は、いわゆる延焼を防ぐための『破壊消火』をする役割を担っているのです」
サーバル
「ウィルスに侵されただけの細胞が可哀想…」
助手
「覚悟の上です。
感染を受けた細胞自身もインターフェロンという保護物質を分泌し、
正常細胞にウィルスが入り込まないようカバーをかけようとします。
他の正常な細胞を守るためには多少の犠牲は止む負えないのです」
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博士
「抗体と抗原は鍵と鍵穴のように、基本1:1対応となっているのです」
かばん
「1つの抗体で幾つもの抗原に効いた方が効率的だと思うんですが…」
助手
「厳密には免疫寛容と言って遊びが存在します。
ですが、そのせいで正常な細胞まで攻撃してしまっては元も子もないのです。
特にT細胞は胸腺で訓練を受けさせ、誤って自己を攻撃するような者は実戦配備されずに脱落するのです」
博士
「確かに、かばんの言う通り『1:1対応』には弱点もあります」
助手
「特にウィルスは突然変異を起こしやすい=抗原の形が短期間で変わり、種類も多いので
ワクチン接種が効果を発揮できなかったり、免疫システムの対応が追い付かなかったりするのです。
そうやって長い間、ウィルスもヒトも生き残りを賭けて闘い続けているのです」
過去に経験のあるウイルスはギンギツネさんの手によって解決されるんですね!
ネクソン版ギンギツネの設定をお借りしました。
博士
「なかなかやりますねぇ」
助手
「我々ほどではありませんが、なかなか賢いのです」