待たせたなキリッ
2月16日
きょうはとっくんもなかったから、ちょっととおでしたでござる。
でもひびのたんれんはひつようだとおもってこうげんのやまをじりきでのぼるということをしたでござる。
たしかにきつかったでござるが、どういうわけかのぼっているときあぶないばしょがわかったりしてけがひとつなくのぼってこれたでござる。
でものぼりきったときにはすでにへばってたでござるが。
せっしゃはちょっときゅうけいしてからどこかできいたうたを口ずさみながらあるいていたら、トリのフレンズがこちらにやってきたでござる。
そのフレンズは「わたしはトキ、あなたもうたがすきなの?」といわれたでござる。
せっしゃはどこかできいたうたを口ずさむぐらいだから「もちろんでござる。」といったでござる。
トキはそのことをきいたときすこしうれしそうだったでござる。
でもなにかおもいだしたようにすぐ、かなしそうになったでござる。
トキは「うたはいいものだけど、そのうたをだれかにみとめてもらえないとそれはただかなしいものになってしまうものね」
といったでござる。
せっしゃはそうはおもわないから、
「そうとはおもわないでござる。うたというのはだれかをしあわせにするものだとおもっているでござる。
みんなたのしくなることができるうたに、みとめるもなにもないとせっしゃはそうおもうでござる。
うたはだれかひとりでもたのしくなれればそれはうただとおもうでござる。むろん、うたっているひとじしんでもでござる。」
と、おもっていることをいったでござる。
トキはまえよりうれしそうなかおをして、
「あなたのおかげでわたし、じしんがついたわ。ありがとう。」といったでござる。
せっしゃはそのことにたいしてなにもおもわなかったでござる。
せっしゃがおもうとうぜんなことをいったからでござる。