♦
この小冒険のオチ。 件の人魂は、弐栞の言うところによると、学校から少し離れた岬、そこに建つ灯台の光が、校舎内を上手く反射し、2通りの光となり、校門の前の高さ1.5m程の位置で立体的に交わっている、ということらしい。 2方向から光が入るので、人間の脳は、それを一つの立体と認識し、目の前に人魂が現れるように見える、というからくりだ。 「ん?原理は分かったけど、あの岬の灯台って動いてたっけ?あそこはもう稼働してない廃墟だった気がするし、夜に光ってたら、ここでの生活も短くないし、僕でも気付くと思うんだけど」 「細かいことは気にしないの。それに、全部謎を解いちゃってもつまらないでしょう?」 「そういうもんか?」 「そういうものよ」 「あ、ところで、お前いつから後ろにいたんだ?家から尾行してた訳じゃないだろ?」 「そりゃそうでしょ。誰が好き好んで日向瀬君を尾行するのよ」 さいですか。 「私の家って日向瀬君の通学路の途中にあるのよ。気付かなかった?」 気付いていなかった。 いや、一緒に登下校していた訳でもないし、知らねぇつーの。 「部屋の窓から道を監視していて、日向瀬君が通った時に、窓から外に出て、尾行を・・・あっ」 「尾行してんじゃねえか」 首に手刀が飛んできた。 照れ隠しが洒落にならない女だ。 にしても何故窓から・・・。両親に気を遣ったのかな?ちなみに僕は堂々と(こそこそと)玄関から家を出た。 「とりあえず、一件落着、かな」 「そうね」 長話をしていた自覚もなかったが、僕らの帰路の先には、もう気の早い太陽が姿を見せていた。 薫る風に背を押され、僕らは2人並んで朝の陽へと、明日の日常へと歩いていく。
この後、弐栞は、何故か玄関から堂々と帰宅し、ご両親に大目玉を食らったそうだ。 三つ子の魂は、まだ、生きて漂っているらしい。
――――「みつりソウル」完
思い出したから更新
その姿だけでも、僕に危険を感じさせるには十分だった。 「――――っ」 瞬時に重心を後ろに動かし、右足で跳ねるように跳び退く。 尻を強かにアスファルトに打つが、気にしない。手と脚を接地し、臨戦態勢――――と言うには尻餅をついていてどうにも間抜けだが――――を取り、人魂――――鬼火か?――――を見据える。 否、見据えようとした。 そこには既に人魂の姿はなかった。その代わりに、 「――――クックックッ」 と静かな笑いが響き渡る。 何だ?
一体、何をされている?(、、 、、、、、、、 )
「クッ――――フフッ――――ふふふっ」 そこで、はたと気付く。 その笑いは火が灯った校門――――つまり前方――――ではなく、後方、否、僕の頭上から降ってきていた。 「あはは――――愉快ね」 昼間に聞いた声だった。 ひとまずその声を聞いて多少なりとも安堵した僕だった。 全く、傍点まで振った僕が馬鹿みたいじゃないか。 「弐栞。全部お前の仕業なのか?」 僕の頭上で未だに笑っているクラスメイトに、そう問いかけてみる。 「あら。人聞きの悪いことを言うじゃない、日向瀬君。私は人魂に怯える日向瀬君を観察しようと背後にいたけれど、日向瀬君の反応が面白すぎて、ついつい笑いが抑えきれなくなっただけよ?」 「・・・」 人が悪い。 「レディに向かって失礼ね」 心を読まれていた。 「私にかかればお茶の子さいさいよ」 なんだこの一方的な以心伝心。 「ま、ただ日向瀬君の思考を推理しているだけなのだけれど――――それはともかく日向瀬君。もう一度校門に手をかけてみなさい?答え合わせをしてあげるわ」 暗に分かり易い奴、と言われた気もしたが――――もう一度?答え合わせだと?さっきは人魂は自分の仕業じゃないと言わなかったか? 「仕掛け人でなくとも、仕掛けのタネを知ることはできるでしょう。そんなことも分からないとは、残念な脳細胞ね」 「残念って言うな」 こいつの方が成績いいからなぁ・・・。 「ほら、もう一度校門の前に――――もう一度人魂と対峙しなさい。今度は逃げずに、ね?」 「・・・おう」 渋々、立ち上がって再び校門へ歩き、さっき人魂を見た辺りで立ち止まる。
フッ
「――――っ」 また、人魂が現れた。だが今度は退いたりしない。熱さを錯覚するほど目前の人魂に対峙する。 「――――あれ?」 すると、ふ、と人魂が消えた。 困惑していると、再び、ふと人魂が現れた。 「・・・」 ひとまず、観察してみると、どうやら人魂は3秒程の周期で明滅してる様だ。 まるで自分の存在を弱々しくも主張するように。
続きは後で
三行でモチベーションが付きました。 では、また明日。
真夜中はシタールの音色に乗せて。
嗜みを騙る。 これが本当のカタルシスとでも言うべきか、と親父ギャグを一つ呟いてみたり。
これはボツの風浦可符香
気に入ってるんでコレも載せておきます
数学の時間に書いたギルガルド
即興のトリトドン〜 一発目の地割れを外した記憶が無い強者。かわいい 久々で絵へたになってるな…
家族団子とは:スライムリナのみが取る行動で、大人のスライムリナが頭の上に子供のスライムリナを乗せて運ぶ行動のこと。 家族がいるスライムリナしかこの行動を取らないため、この名前がついた。
素晴らしい
汚い水のところのスライムリナ。 耳などの形が不揃いなことも。
スライムリナ 水のあるところならどこでも暮らせる。 水の質によって色が変わる。 普通の水:青緑だったり画像みたいな色だったり きれいな水:透明、澄んだ水色など 汚い水:黒っぽい色
ありがと。コンセントで充電
空のとこの動きすごい……まんがみたい
アンコウの奴かわいい
数年前に書道の授業で描いた奴 授業中になに描いてんだ
明日色ぬろ
Lina+popoki(リナプラスポーポキ) ↑総称
教室で浮いてる
ハグしてあげて!
これも
ほい
スタンプっぽいやつ
たしかに!
確かに!! そういうのあったら便利かも!
ここスタンプみたいな感覚で使えそう。しばらく書き込んでなかった人が書き込んだ時とかね
そんな会話から少し時間が過ぎ、太陽が地球の裏側の天上で輝いているであろう時、僕は再びいつもの通学路を歩いていた。 現実的に考えてしまえば、防犯用のライト――――センサーで光るやつ――――とかが真相なんだろうが、それでも、現実でなかった時を考慮しないわけにはいかない。 内心そわそわしながら僕は、僕達の通う市立冴凪高等学校の正門の前に辿り着いた。 少し予習をしてきた。 人魂は、古くは万葉集から存在しており、人の体から魂が抜け出した魂。地域差があるが、あまり高くは浮遊せず、色は青や白、赤色が主で、尾を引くらしい。 代わって鬼火は、人だけでない霊や怨念が現れたもので、青や赤に加え、黄色もあるらしい。 そして狐火は、少し趣を異にしていて、列をなす火であるらしい。 そんな御託はともかく、と僕は頬を張って気を引き締め、そう高くない校門に手をかける。
――――フッ
突然それは僕の前に現れた。 ぼんやりと、しかし確かに、その黄色い灯は遠近感が失せる程に僕の目前に現れた。否、灯った。
次章は後日
読みづらい…
ありがとう!嬉しい!!
^▼^
アナログ
ふぁっうますぎ、、、!
ほんと可愛すぎ!
結構雰囲気変わっててすこ
相変わらず絵が上手い…
^^
たしかに…w
確かに西尾色強いけど好きだわ~
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この小冒険のオチ。
件の人魂は、弐栞の言うところによると、学校から少し離れた岬、そこに建つ灯台の光が、校舎内を上手く反射し、2通りの光となり、校門の前の高さ1.5m程の位置で立体的に交わっている、ということらしい。
2方向から光が入るので、人間の脳は、それを一つの立体と認識し、目の前に人魂が現れるように見える、というからくりだ。
「ん?原理は分かったけど、あの岬の灯台って動いてたっけ?あそこはもう稼働してない廃墟だった気がするし、夜に光ってたら、ここでの生活も短くないし、僕でも気付くと思うんだけど」
「細かいことは気にしないの。それに、全部謎を解いちゃってもつまらないでしょう?」
「そういうもんか?」
「そういうものよ」
「あ、ところで、お前いつから後ろにいたんだ?家から尾行してた訳じゃないだろ?」
「そりゃそうでしょ。誰が好き好んで日向瀬君を尾行するのよ」
さいですか。
「私の家って日向瀬君の通学路の途中にあるのよ。気付かなかった?」
気付いていなかった。
いや、一緒に登下校していた訳でもないし、知らねぇつーの。
「部屋の窓から道を監視していて、日向瀬君が通った時に、窓から外に出て、尾行を・・・あっ」
「尾行してんじゃねえか」
首に手刀が飛んできた。
照れ隠しが洒落にならない女だ。
にしても何故窓から・・・。両親に気を遣ったのかな?ちなみに僕は堂々と(こそこそと)玄関から家を出た。
「とりあえず、一件落着、かな」
「そうね」
長話をしていた自覚もなかったが、僕らの帰路の先には、もう気の早い太陽が姿を見せていた。
薫る風に背を押され、僕らは2人並んで朝の陽へと、明日の日常へと歩いていく。
この後、弐栞は、何故か玄関から堂々と帰宅し、ご両親に大目玉を食らったそうだ。
三つ子の魂は、まだ、生きて漂っているらしい。
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――――「みつりソウル」完
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思い出したから更新
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その姿だけでも、僕に危険を感じさせるには十分だった。
「――――っ」
瞬時に重心を後ろに動かし、右足で跳ねるように跳び退く。
尻を強かにアスファルトに打つが、気にしない。手と脚を接地し、臨戦態勢――――と言うには尻餅をついていてどうにも間抜けだが――――を取り、人魂――――鬼火か?――――を見据える。
否、見据えようとした。
そこには既に人魂の姿はなかった。その代わりに、
「――――クックックッ」
と静かな笑いが響き渡る。
何だ?
「クッ――――フフッ――――ふふふっ」
そこで、はたと気付く。
その笑いは火が灯った校門――――つまり前方――――ではなく、後方、否、僕の頭上から降ってきていた。
「あはは――――愉快ね」
昼間に聞いた声だった。
ひとまずその声を聞いて多少なりとも安堵した僕だった。
全く、傍点まで振った僕が馬鹿みたいじゃないか。
「弐栞。全部お前の仕業なのか?」
僕の頭上で未だに笑っているクラスメイトに、そう問いかけてみる。
「あら。人聞きの悪いことを言うじゃない、日向瀬君。私は人魂に怯える日向瀬君を観察しようと背後にいたけれど、日向瀬君の反応が面白すぎて、ついつい笑いが抑えきれなくなっただけよ?」
「・・・」
人が悪い。
「レディに向かって失礼ね」
心を読まれていた。
「私にかかればお茶の子さいさいよ」
なんだこの一方的な以心伝心。
「ま、ただ日向瀬君の思考を推理しているだけなのだけれど――――それはともかく日向瀬君。もう一度校門に手をかけてみなさい?答え合わせをしてあげるわ」
暗に分かり易い奴、と言われた気もしたが――――もう一度?答え合わせだと?さっきは人魂は自分の仕業じゃないと言わなかったか?
「仕掛け人でなくとも、仕掛けのタネを知ることはできるでしょう。そんなことも分からないとは、残念な脳細胞ね」
「残念って言うな」
こいつの方が成績いいからなぁ・・・。
「ほら、もう一度校門の前に――――もう一度人魂と対峙しなさい。今度は逃げずに、ね?」
「・・・おう」
渋々、立ち上がって再び校門へ歩き、さっき人魂を見た辺りで立ち止まる。
フッ
「――――っ」
また、人魂が現れた。だが今度は退いたりしない。熱さを錯覚するほど目前の人魂に対峙する。
「――――あれ?」
すると、ふ、と人魂が消えた。
困惑していると、再び、ふと人魂が現れた。
「・・・」
ひとまず、観察してみると、どうやら人魂は3秒程の周期で明滅してる様だ。
まるで自分の存在を弱々しくも主張するように。
♦
続きは後で
三行でモチベーションが付きました。
では、また明日。
真夜中はシタールの音色に乗せて。
嗜みを騙る。
これが本当のカタルシスとでも言うべきか、と親父ギャグを一つ呟いてみたり。
これはボツの風浦可符香
気に入ってるんでコレも載せておきます
数学の時間に書いたギルガルド
即興のトリトドン〜
一発目の地割れを外した記憶が無い強者。かわいい
久々で絵へたになってるな…
家族団子とは:スライムリナのみが取る行動で、大人のスライムリナが頭の上に子供のスライムリナを乗せて運ぶ行動のこと。
家族がいるスライムリナしかこの行動を取らないため、この名前がついた。
素晴らしい
汚い水のところのスライムリナ。
耳などの形が不揃いなことも。
スライムリナ
水のあるところならどこでも暮らせる。
水の質によって色が変わる。
普通の水:青緑だったり画像みたいな色だったり
きれいな水:透明、澄んだ水色など
汚い水:黒っぽい色
ありがと。コンセントで充電
空のとこの動きすごい……まんがみたい
アンコウの奴かわいい
数年前に書道の授業で描いた奴
授業中になに描いてんだ
明日色ぬろ
Lina+popoki(リナプラスポーポキ)
↑総称
教室で浮いてる
ハグしてあげて!
これも
ほい
スタンプっぽいやつ
たしかに!
確かに!!
そういうのあったら便利かも!
ここスタンプみたいな感覚で使えそう。しばらく書き込んでなかった人が書き込んだ時とかね
♦
そんな会話から少し時間が過ぎ、太陽が地球の裏側の天上で輝いているであろう時、僕は再びいつもの通学路を歩いていた。
現実的に考えてしまえば、防犯用のライト――――センサーで光るやつ――――とかが真相なんだろうが、それでも、現実でなかった時を考慮しないわけにはいかない。
内心そわそわしながら僕は、僕達の通う市立冴凪高等学校の正門の前に辿り着いた。
少し予習をしてきた。
人魂は、古くは万葉集から存在しており、人の体から魂が抜け出した魂。地域差があるが、あまり高くは浮遊せず、色は青や白、赤色が主で、尾を引くらしい。
代わって鬼火は、人だけでない霊や怨念が現れたもので、青や赤に加え、黄色もあるらしい。
そして狐火は、少し趣を異にしていて、列をなす火であるらしい。
そんな御託はともかく、と僕は頬を張って気を引き締め、そう高くない校門に手をかける。
――――フッ
突然それは僕の前に現れた。
ぼんやりと、しかし確かに、その黄色い灯は遠近感が失せる程に僕の目前に現れた。否、灯った。
♦
次章は後日
読みづらい…
ありがとう!嬉しい!!
^▼^
アナログ
ふぁっうますぎ、、、!
ほんと可愛すぎ!
結構雰囲気変わっててすこ
相変わらず絵が上手い…
^^
たしかに…w
確かに西尾色強いけど好きだわ~