ーーー、
通路の壁に背を向けて俯き、電気をほとばしらせていた黒い左腕は煙をいくつか立ち昇らせていた。目の前にはやや損傷しつつも変わらぬ表情で見下ろす一つ目の姿。
至る所から青い血を垂らし、吐き吸う息も小さい。ただ、黄色い目だけは薄暗い通路の中で光り、それは鋭い眼差しをしていた。
『…』
『…えぇ、わかりました。情報はバラバラに…』
【ーッ、】
今まで沈黙を保っていた館内放送にノイズが混じり、ノイズは徐々に大きくなった。
『...おや、混線でしょうか』
「...」
【ーッ、侵入者に告ぐ、我々はモルトラヴィス帝国軍である。直ちに武装解除し我が方へ降伏せよ!繰り返すーッ、】
窓から外を見ると、ヘリが研究所の空を覆い、戦車や装甲車が研究所の敷地内へと次々と突入していた。それと同時に今までまばらだった銃撃音や爆破音も盛んになり始める。
『流石に正規軍相手は分が悪い…、既に目標も達成しましたし、ここは撤退いたしましょう』
一つ目は、ただ名残惜しそうに
『シナノ外務宰相。貴重な時間をありがとうございました。いずれまた機会があればお会いしましょう』
「なに…ッ…、する気だ…」
『では、』
そう言葉を残すと、急に全身から発火し膝から崩れ落ちるように倒れた。通路のスプリンクラーが作動し辺りに雨のように水がまかれたが、一つ目の体は黒く焦げて判別のつかないものになっていた。
「…、」
おまたせしました()
迫真ミーナさん亡骸質量弾
ミーナさんの指揮機(八つ目)を利用したエーギルのパゥワーによる質量弾です()
戦況
3回戦目はきついでしょうね()能力をばんばか使ったでしょうしシナノの侵蝕はさぞ進んだことでしょう()
3戦目は、一般機のミーナさんの腕を切り落としたり善戦しましたが体力切れや毒、連戦による疲弊で敗北…みたいな感じです
青い血
シナノの血は青色です
その後
あとは後日談なりなんなりと()
執筆、お疲れ様です。
話の運びが綺麗にまとまっていますねスンバラシイ流石のシナノさんでも連戦は厳しかったようで...
ひとまずシナミー編は今回のところ一区切りといたしましょう。
後日談については少々お待ちを...。