スナドリネコ達がリーダーを決める為に熾烈なジャンケンをしている一方そのころ
ハヌマンラングール達は空を飛び、オンモラキのいう「助っ人」の元へ向かっていた・・・
早く先行隊と合流したいハシグロアビの思いとは裏腹に、どんどんこうざんから遠ざかっていく3人
「ちょっと・・・コレいったいどこまで行くつもりなの?」
「フフ、焦らないの。焦っても何も良いことはないわよ」
緊急事態だというのに、余裕の笑みを浮かべるオンモラキにハシグロアビは眉をひそめる
「・・・・仲間に危険が迫っているのよ。落ち着いてもいられないわ」
少しピリついた空気を察し、ハシグロアビに抱えられているハヌマンラングールが割って入った
「それでその助っ人という方は、どういった方なんですか?」
「うーん、ちょっと説明がしにくいわね・・・🤔」
「強いの?そのフレンズは」
「ええ、かなり。特に今のような状況なら この上なく役に立つでしょう。ただ・・・」
「ただ・・・?」
「少々面倒くさいやつでもあるわ。説得が必要だけど、私はそういうのはパスだからあなた達に来てもらったのよ」
「はあ・・・説得、ですか。」
「・・・まあ、会ってみればわかるでしょう。ほら、見えてきたわよ」
オンモラキが指さす方向には、うっそうとした緑に覆われ原型をとどめていない程ボロボロになった建造物があった
見たところどうやら何かの研究施設のようだが、廃墟というよりも最早遺構というほどに朽ち果てに朽ち果てている
「こんな場所にこんなものがあったとは・・・」
「言われなければ傍から見ても気が付かないわね・・・こんな場所に本当にフレンズがいるの?」
「フフフ・・・ワクワクするでしょ?」
オンモラキはそう言うと、今にも崩れそうな施設の中にずけずけと入っていく
(・・・大丈夫でしょうか・・・)
不安を感じつつも、オンモラキの後に続いて建物に入っていく二人・・・