小話:エイプリルフール記念? 嘘じゃないけど…
人間達がエイプリルフールと呼ぶ日の夜、とある小屋にて…
ルイ
「ねぇ~アニぃ~?」
アニー
「な、なんだ?ねっとりした声で」
何か怪しげにほほ笑むオッケルイペにアニーウェは冷や汗をかく
なぜなら…
~数時間前~
日当たりの良いT字路で
アニーは偶然見かけた移動屋台で手に入れた日替わりジャパリまんじゅうを食べながら歩いていた
そこにルイルイが現れる
ルイ
「ねぇアニー?それどこで手に入れたの?」
アニー
「ん?これか?これはここから前のT字路の…
右だな。右にいけばあったぞ」
ルイ
「右ね!んじゃさっそくゴー」
そう言って走りさっていった
だがアニーは…
アニー
「あれ?右だったよな?こっちが右だよな?」
そう言って見つめたのは左手だった
もちろん立ち入り禁止区域に設定される恐れのある場所として有名な森に入ったルイルイの
ルイルイ
「どわぁーー!セルリアンだー!!」
という少し間の抜けた叫びは聞こえてはいなかった
~現在に戻る~
アニー
(あれは俺が悪いんじゃない、難しい言葉のせいだ)
「で、何かあるのか?」
恐る恐る聞いてみると予想外の反応が返ってきたのであった
ルイ
「あったよ!」
アニー
「…え?」
実はその後、いろいろあったものの別の屋台を見つけたらしく、まんじゅうをもらってきていたのであった
ルイ
「いやーあれはおいしかったなぁ…そうだはいおみやげ!」
そういうと一つのまんじゅうを取り出す
ルイ
「アニーの好きなメイプル味だって」
そう言われたアニーは嬉しそうに、そして少し申し訳なさそうに飛びつく
アニー
「おっありがたい…ありがとうな。
さっそくいただくぜ、もぐもぐ…むっ?」
その味は、蜜のようではあったもののアニーの求めたメイプルではないことを”通”である彼女はいち早く察した
アニー
(こっこれは…ハチミツじゃねーか!
ルイルイめぇ…やっぱり恨んでやがったか…
そもそもハチミツとメイプルというのはだな…)
…と心の中で説教しつつも渋々食べつづけるのであった
ルイルイが食べているまんじゅうこそが食べたかったメイプル味だと知らずに…
END
エイプリルフールなのでちょっとのことから始まったすれちがいみたいなのを描いてみました。意図的、明確な嘘よりもそっちのほうが面白いかなぁと思ったので
アニーさん結構不遇やな...w
そういえばお茶でも苦労してましたねw
フレンズですもの右と左がわからなくても大目に見てね
アニー「セルリアンをはじめに殴る方が右と…」