漫画版が終わったんでアニメ版も含んだ感想を
まずは内藤先生、執筆大変お疲れ様でした
聞いたところによると、体調が優れなく前作の連載を断念されたこともあったので、今回は最後まで描き終えたことを何よりホッとしています
けものフレンズに携わってくださって、本当にありがとうございました
語るまでも無いんですが、アニメ版と比べると大衆人気(?)は漫画版の方が高いようにも見えます。それはアニメ版の不評だったシーンを大胆に改変する事で得たものだと思います
例えば
・キュルルがイエイヌを救おうと戦った
・かばんがビーストを手当てしてあげた
・イエイヌがホテルでキュルルを助けに向かった
などがあげられます。皆さんの多くは、これを良改編だと思ったことでしょう
ですが、自分個人としてはすべて『改悪』だと思う一面もあります…
理由はそれぞれなんですが、
・アニメ版ではキュルルは無力で非力な子どもっていう描写が見られたから
・ヒトとビーストが手を取ろうとするのはキュルルの役目で、かばんがやったら最終局面の意味がなくなっちゃう
・イエイヌの役目は『いつか来ると信じる本当のご主人の家を守ること』であって、己の判断で出ていくことは違うと思った(確かについていくのも悪いことではないとは思うが、役割を放棄した途端『
などです。
たしかにアニメ版に比べて穏やかな雰囲気になったとか、展開的に良いという意見もありますが、個人的にはアニメ版の『キャラクターの役割』を全然汲みとってくれなかったのはかなり残念でした…(これも個人の解釈なので、仕方ないといえば仕方ないことですが)
他にも、カットや改変されたシーンでアニメ版にあった動物再現が無くなってしまっているのは非常に残念でした。全体的に漫画版はアニメ版にあった動物再現シーンの回収率が悪く、改編したシーンに動物再現がそこまで多くは見られない印象でした
例えば
・アードウルフがかりごっこをつまらないと評価するシーンをカット(アードウルフはシロアリが主食なので狩りをしないところからの発言)
・アリツカゲラがラーテルの家を紹介をしてしまった(キュルルやアードウルフに合ったおうちが見つからなかったのは、全部飛ぶ動物の巣だったから)
・リョコウバトがホテルのフレンズと協力して仕事をしていた(リョコウバトは絶滅種だから基本的に孤独だったはずが……)
辺りが気になったところですかね
ここまで書いておけばわかるかと思うんですが、自分はアニメ版の2が大好きでした
9話も心が大きく動かされたし、色んなことを考えて楽しめるアニメでした
定まらない表現があったからこそ様々な解釈ができ、そして自分なりの解釈をしたからこそ、ある種の答えを提示されたのには自分の中で困惑しましたし、『漫画版は良くてアニメ版は良くない』という意見で回りから解釈を強要されたことには憤りを感じました
こんなにこき下ろしてはいますが、こう書いた部分に大きな欠点は見られないと思いましたし、完成度は十二分に高いと思います。漫画版が好きだという意見も理解しているつもりです
ただ、オタク特有の解釈違いを起こしてしまっただけなんです
周りからどう言われようとも、自分はけものフレンズ2が好きです
それはアニメや小説、漫画でも変わりません
ただ、一番好きなのはアニメ版で漫画版はその好きだった部分が少なくなってしまった、それだけなんです。『嫌い』とは決して思いません
結論:アニメ版と漫画版、好きな方をすこれ。俺はアニメ版をすこる
駄文、そして多くの方を不快にしてしまう発言、大変申し訳ありませんでした