リリィ
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2024/02/07 (水) 23:09:26
イタリアオオカミの手紙
「親愛なる、お姉さまへ
月日の経つのは早いもので、貴女が私の元から旅立たれてから早三年が過ぎてしまいました
私はお姉さまへの文を認めるだけの毎日ですが、それでも季節だけは流れていたものです。
お姉さまが旅立たれたのは、枯れ葉舞い散る秋。
涙をこらえたまま冬が過ぎ、心の整理が付いた時には、草原に菜の花が咲き乱れていました。
そして、夏の日にはお姉さまの額に光る汗を思い出し、また木々の紅葉する秋になりました。
そうして、一年、二年が過ぎ、今、三年目の秋の訪れを、こうして独り、眺めています。
お姉さまが旅立つ前に二人で植えたあの栗の木も、今ではすっかり大きくなり、
秋風に香ばしい花の香りを漂わせて、私にお姉さまのことを思い出させます。
また、裏山の二人の秘密のあの場所に、セルリアン狩りに行ったことも、思い出させてくれます。
あぁ、お姉さま…!
いつになったら貴女は戻ってくるのでしょうか?
夜空の星を見上げながら、私はいつまでもお待ちしています。
愛しい、愛しい、お姉さま…
追伸、昨日、体力測定で100kgが上がりました。」
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