ぎんがちほーのとある川のほとりに、牛飼いのハクトウワシが住んでいました。
ある日のこと、川を渡って買い出しに行くと・・・
ハクトウワシ
「おや? こんなところに新しいアパレルショップが出来ている。
興奮してきたな。 ちょっと入ってみよう。 うぃーん」
コトドリ
「いらっしゃいませこんにちは、いらっしゃいませこんにちは、いらっしゃいませこんにちは~」
ハクトウワシ
「ブックオフか! 1回言やわかるよ。
それはさておき、このサマーセーターは…?」
コトドリ
「お客様はω高い・・・って私はコウタロスさんか!」 (`ω´)
ハクトウワシ
「それを言うなら『お目が高い』な! ωの位置が高い顔文字なんて見たことねぇよ!
あと元ネタをただせば 筆禍さんだから!」
そこに今回のヒロイン、ビクーニャが入ってきました。
ハクトウワシ
「😍」
運命的な出会いを果たした2人は一目で恋に落ちたのです。
イワビー
「早すぎね?」
ジェーン
「えぇ? いいじゃないですか。 ロマンティックで」
プリンセス
「うらやましいわ。 私にも良い人、現れないかしら」 ちら…
フルル
「もぐもぐ…」
その後の2人はと言うと、ラブラブ超えてハムハム…を更に超えて
ハクトウワシは牛の世話がおろそかに、一方のビクーニャも納期通りに織物が作れないようになっていました。
コトドリが何度注意しても聞く耳を持ちません。
それどころか店の中・他の客がいる前でも平気で野生開放(意味深)するようにまでなってしまったのです。
ハシさん
「けもシコ警察だ! 逮捕する!」
リカオン
「ハシさん、物語の中の話ですから…」
困り果てたコトドリは『ビクーニャが元通り仕事をしますように』と短冊に書いて笹に飾りました。
砂星に願いを託すしかなかったのです。
??????
「リア充など爆発すればよい」
天からそんな声が聴こえた…かどうかは知りませんが、その時不思議なことが起こりました。
それは・・・ハクトウワシの飼い牛の1頭、ホルスタインちゃんの元々大きかった部位が更に大きくなったのです。
イワビー
「なんでだよ、怒りの矛先がおかしいだろ!」
コウテイ
「!?」
ジェーン
「物語の中のことですから。 コウテイさんのはそれ以上大きくなりませんよ、たぶん…」
そのせいで『乳白色の分泌物』はダダ漏れ。
それはやがて川に注ぎ込み水量増加・・・橋も流されてしまったのです。
イワビー
「周りに迷惑かけすぎぃ!」
フルル
「あ~ それで別名ミルキーウェイて呼ばれてるんだ~」
プリンセス
「そんな意味だったの!?」
こうして接触禁止になった2人はたいそう落ち込み、仕事も手に付かなくなってしまいました。
イワビー
「なんも解決してねぇ~」
それを天から見ていた???スタ―は『少しやり過ぎちゃったかな? てへぺろ』と少し考え直して、
1年に1度だけホルスタインの乳量を抑え、2人が会うことを許しました。
サーバル
「その日が7/7だったんだね」
ボス
「雨が降ると髪がまとまらないのが鬱陶しいからって会わせてもらえないらしいけどネ…」
かばん
「また髪の話してる…」
ところが話はそれで終わりませんでした。 とある年の7/6(火)のことです。
オウギワシ
「稼ぎ頭のホルスタインもあんなだし、こんな仕事ヤメてしまったらいいじゃないか」
ゴマバラワシ
「まったり警備隊、チーム・アルタイルに入って私たちと一緒にパークを守りましょう」
ヘビクイワシ
「あなたは士官学校でも首席だったじゃないですか」
彼女たちはジャパリ警備隊、養成学校時代の級友でした。
そうやって、ことあるごとにスカウトしていたのです。
なぜならハクトウワシは学園を卒業した後、言い方は悪いですが周りの期待を裏切り、
家業である牛飼いを継いでいたからです。
イヌワシ
「なんで警備隊に残らなかったかなんて今更誰も詮索しないからさ」
ヘビクイワシ
「今このお話を聞いている人たちは気になるかもしれませんけど、
そこまで掘り下げてたらキリが無いし、本筋とも外れちゃいますから」
ゴマバラワシ
「ブランクなんてすぐに取り戻せるさ。 私たちもフォローするし」
オウギワシ
「あんな女、忘れちまえよ。 大体、ビクーニャにはもう新しいパートナーが…」
ハクトウワシ
「ナンダッテー!?」
ハクトウワシがアルタイルのメンバーを問い質すと
川の中州に住むコハクチョウが熱心にアプローチをしているというではありませんか。
一方のビクーニャも満更ではない様子。
サーバル
「え? 川は渡れないんじゃなかったの?」
ヤマバク
「鳥のフレンズなので、ひょい~と飛んで渡ったのです」
かばん
「え… それって・・・」
ボス
「ハクトウワシも飛んで行けばいつでも会いに行けたネ」
とにかくハクトウワシは、運命の7/7を待って乗り込むことに決めました。
アライさん
「なんでなのだ!? すぐに飛んで行ってビクーニャを問い詰めるのだ」
ヤマバク
「コトドリさんのお店は火曜日が店休日だったので気を遣ったのです」
フェネック
「ハクトウワシさんはどの世代も律儀なんだね~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
AM10:00の開店時間を待ってハクトウワシが乗り込むと、
ビクーニャとコハクチョウは『朝チュン』を絶賛満喫中でした。
「寂しかったの! ほんの出来心よ。 本当に愛してるのはあなただけ」
「あなたが悪いのよ、私を放っておくから」
ビクーニャの口をついて出てきた言葉は浮気現場に踏み込まれた不倫女の言い訳テンプレオンパレード。
一方のコハクチョウも・・・
「そうそう相談に乗ってただけ」
「私だって遊びだよ。 そもそも本命のあなたがだらしないから・・・」
ーと追い打ちを掛けます。
ビクーニャ
「コハクチョウはあなたと違って将来性があるの。
今でこそ地下アイドルに甘んじてるけど、
いずれ私がセンターに推し上げてパークのスターになる逸材なのよ!」
ハクトウワシが痛いところを突かれて歯ぎしりしているところにトドメを刺したのは間男・・・
\女の子やぞ/
間女のコハクチョウ。
コハクチョウ
「あなたも鳥なんだからひょい~と飛んでくればいつでも会いに来れたでしょ?
愛とおつむが足りないんじゃない?」
正論をぶつけられ、ハクトウワシは地団駄踏んで悔しがりました。
そんな修羅場に一触即発のムードを感じ取ったコトドリは、
「もう、これ以上店の中での揉め事は本当に勘弁してくれ。
ベガさん、頼みます」
店の外に用心棒のミミヒダ ハゲワシが舞い降りました。
ベガ
「塩くれてやる」
ハクトウワシ
「いえ、要りません」
対してコハクチョウも正体を現します。
「アイドル志望の間女とは仮の姿。
私は独自に編み出した南斗白鳥拳の使い手コハク! 愛ゆえに私は闘う!」
ハクトウワシ
「えぇ…」
まさに夏の大三角形(三つ巴)の争いが勃発したのです。
イワビー
「おぉ! 面白くなってきやがったぜ」
ジェーン
「まあ・・・ そんなドロドロの昼顔展開がパークであったなんて…」
プリンセス
「ビクーニャはちょっとヒドいんじゃない!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヤマバク
「ベガの先制攻撃!」
ハクトウワシ
「おっと」
ヤマバク
「ハクトウワシは躱したーー!」
コウテイ
「唐突に実況プレイが始まったのだが…」
フルル
「あ… 私、配信の準備があるから先に帰るね~
グーグル先生で願い事の叶え方調べなきゃ~」
ハクトウワシ
「鳥人オリンピックめりけんちほー代表にまで選ばれた私の実力を見せてやろう」
ヤマバク
「ハクトウワシは両肩の星マークを剥がすと投げ付けた!
コハクチョウは体をヒネってこれを躱すが、気を取られたベガが隙を見せたところに・・・」
ベガ
「ぐはぁ!」
ヤマバク
「ハクトウワシの両膝がベガの頭部にクリーンヒット!」
ヤマバク
「トノマ コハクはバッターボックスで高速回転!
これでは近付けないーー!」
ハクトウワシ
「ふ… 横からでは確かに近付けないが、回転軸である頭部を上から見ると・・・?」
ヤマバク
「戦いにおいてはクレバーなハクトウワシがトップロープに上る!」
ハクトウワシ
「太字は余計だが、カーフ・ブランディング!(仔牛の焼き印押し)」
ヤマバク「これは決まったかーー!?」
ジョジョイン jojo in…
ヤマバク
「おーっと、ここでジョゥジョゥトキが乱入! 時を止めたーー!」
星の神サンドスター
「ジャパリパークでの暴力行為はご法度。
ジョジョよ、17番目のタロットカード・星の力をもって争いを鎮めよ」
ジョジョ
「裁くのは私のスタンドなんですけどぉ!」
ドヤドヤドヤドヤ――!
ベガ「ぐはぁ!」
ハクトウワシ「うぉ!」
コハクチョウ「でねぶ!」
ドヤドヤッシュが炸裂すると、3人はマンガ的表現としても物理的にも星になりました。
更に、その余波はビクーニャ、コトドリ、チーム・アルタイル、川にまで至り、
それぞれワシ座(アルタイル)、コト座(ベガ)ハクチョウ座(デネブ)、天の川になってしまったのです。
こうして夏の夜空は『星のお
ー第三部完!ー」
ヤマバク
「いかがだったでしょうか?」
コウテイ
「その… なんて言ったらいいか・・・」
ジェーン
「カオスぅ… ですかね」
プリンセス
「クロスオーバーがキャパオーバーしてるわよ!」
タイリク
「これは使えないな…」
ヤマバク
「えぇ… そうですか?」
イワビー
「そうかぁ? 面白かったけどなぁ…
特に最後は盛り上がったし、アイドルになる前ならオレも参戦してるところだぜ」
アライさん
「アライグマ座が出てこなかったのだ…」 (´・ω・`)
ヤマバク
「あ… すみません」
アライさん
「フェネックは何か知らないか?」
フェネック
「そうだね~ じゃあ、こんな話を知ってるか~い?
見つけてしまうと死の運命から逃れられない星、っていうのがあるらしいよ~」
アライ
「!?」 ((((;゚Д゚))))
サーバル
「コワイコワイコワイ!」((((;゚Д゚))))
かばん
「それって、もしかして死兆s…?」((((;゚Д゚))))
タイリク
「フェネックくん、その話を詳しく聞かせてくれないか?
是非、次回作の参考にしたい」
フェネック
「え~と… 199X年、パークは核の炎に包まれました~
海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えました~
でもぉ、フレンズは死滅していなかったのです~」
タイリク
「ふむふむ…」 φ(。_。)
ヤマバク(私も興味が惹かれる…けど、主催者としてはイベント進行を優先しないと…)
「皆さーん、こちらに短冊を用意しましたので願い事を書いてもらって・・・
その後、こちらの笹… あら?」
レッパン
「すいません・・・ 笹はジャイパンちゃんが全部食べちゃいました」
ヤマバク
「え・・・」
ジャイパン
「むにゃむにゃ… もう食べられないよぉ」
ー完ー
ボス
「皆は食べちゃだめだヨ」
つまり七夕というイベントは、最強のショウジョウトキさんを讃えるためのイベントだったんですね
ジョウジョウトキ
「ドヤァ!」
俺はビクーニャちゃんの勝利に10億JPCベットするぜ!(そういう話じゃない)
ビクーニャ
「実はそう来るだろうことは織り込み済みです」